将棋棋王戦五番勝負2023が、2月から3月にかけて全国各地で開催されます。
すでに永世棋王の資格を獲得し連覇中の渡辺明棋王に目下、5冠で絶好調の藤井聡太竜王が挑む形となりましたが、日程と中継予定はどのようになっているでしょうか?
渡辺明棋王の防衛なら11連覇、藤井聡太竜王の奪取なら史上2人目の6冠制覇ということで、勝敗予想と結果も気になります。
棋王戦はタイトル戦の中では持ち時間の短い棋戦だけに、スピーディーでスリル満点の戦いが期待されます。
今回は、将棋棋王戦五番勝負2023の日程と中継予定一覧、さらに勝敗予想と結果などについて見ていきます。
将棋棋王戦五番勝負2023の日程
将棋棋王戦五番勝負2023の日程は2月5日(日)の第1局を皮切りに最終第5局が3月29日(水)、会場は毎年お馴染みとなった北陸など各地を巡ります。
棋王戦は1日制で持ち時間が短く対局者の持ち時間は各4時間、夕食休憩はありません。
棋王戦五番勝負2023は1日制で行われ、詳しい日程と会場、タイムテーブルなど概要は以下の通りです。
棋王戦五番勝負2023の日程・会場・タイムテーブルなど概要
第1局:2月5日(日)
長野県長野市「長野ホテル犀北館」
第2局:2月18日(土)
石川県金沢市「北國新聞会館」
第3局:3月5日(日)
新潟県新潟市「新潟グランドホテル」
第4局:3月19日(日)
栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」
第5局:3月29日(水)
東京都渋谷区「東郷神社」
対局者
棋王:渡辺明(名人)
挑戦者:藤井聡太竜王(王位・王将・棋聖・叡王)
持ち時間
各4時間
対局開始時間
9:00
おやつ
10:00&15:00
昼食休憩
12:00~13:00
夕食休憩
なし
将棋棋王戦五番勝負2023の中継予定一覧
将棋棋王戦五番勝負は例年、地上波・BS・CSでのテレビ放送はなく、2023年も映像付きの中継はAbemaTV将棋チャンネル(無料)でのインターネット中継のみの予定です。
インターネット中継は、終局まで完全生中継の予定です。
・AbemaTV将棋チャンネル(無料)
⇒https://www.shogi.or.jp/shogi-ch/index.html
また、映像なし解説付きの棋譜中継は棋王戦中継サイトと日本将棋連盟ライブ中継アプリで予定されています。
棋譜中継も、終局まで中継の予定です。
・棋王戦中継サイト(無料)
⇒http://live.shogi.or.jp/kiou/
・将棋連盟ライブ中継アプリ(550円/月・税込み)
⇒https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/
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将棋棋王戦五番勝負2023の勝敗予想と結果
将棋棋王戦五番勝負2023の勝敗予想をしながらタイトルの行方を占ってみたいと思います。
まず、渡辺明棋王と藤井聡太竜王の今季の調子ですが、渡辺明棋王の勝率5割ちょっとに対して、藤井聡太竜王は勝率8割超えと絶好調です。
また、両対局者の対戦成績も藤井聡太竜王から見て12勝2敗、番勝負のタイトル戦では過去3度対戦していますが、すべて藤井聡太竜王が制しています。
今季の調子と過去の対戦成績から見ても勝敗予想は藤井聡太竜王が圧倒的に有利とみるのが妥当なところでしょう。
両者の今季の成績と対戦成績、将棋棋王戦五番勝負2023の結果は、以下の通りです。
渡辺明と藤井聡太の今季の成績
渡辺明棋王
18勝14敗(勝率0.5625)
藤井聡太竜王
41勝8敗(勝率0.8367)
渡辺明と藤井聡太の対戦成績
藤井聡太 12勝-渡辺明 2勝
※ともに2023年2月1日時点の成績です。
渡辺明棋王と藤井聡太竜王の対戦成績の詳細は、こちらをご参照下さい↓↓

将棋棋王戦五番勝負2023の結果
渡辺明棋王(1勝3敗)vs藤井聡太竜王(3勝1敗)
藤井聡太竜王が3勝1敗で棋王位を奪取し、史上最年少六冠記録を更新しました。
第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局 | 第5局 | |
渡辺明棋王 | ● | ● | 〇 | ● | |
藤井聡太竜王 | 〇 | 〇 | ● | 〇 |
歴代棋王~永世棋王の資格と達成棋士
将棋棋王戦は1974年に一般棋戦として始まり、翌年1975年すぐにタイトル戦に昇格しました。
歴代棋王で最多獲得数は羽生善治九段の通算13期で、続いて渡辺明棋王の通算10期(継続中)、以下は米長邦雄永世棋聖の通算5期となり、羽生善治九段と渡辺明棋王の獲得数が突出しています。
連覇記録は羽生善治九段の12連覇が最多で、続いて渡辺明棋王の10連覇、以下、米長邦雄永世棋聖の4連覇、久保利明九段の3連覇と続きます。
また、永世棋王の資格は棋王位を連続5期以上獲得した棋士に与えられます。
他の棋戦と違って通算で獲得した期数で永世称号を得られないのは棋王戦だけで、ある意味では永世称号のハードルが高い棋戦のひとつといえるでしょう。
やはり永世棋王の有資格者は少なく、これまで永世棋王の資格を獲得した棋士は2人だけで、1995年に羽生善治九段、2016年に渡辺明棋王が達成しています。
今期の棋王戦が第48期ですから、いかに少ないかがわかります。
歴代棋王と永世棋王は、以下の通りです。
歴代棋王
1974年(第1回)内藤國雄
1975年(第1期)大内延介
1976年(第2期)加藤一二三
1977年(第3期)加藤一二三
1978年(第4期)米長邦雄
1979年(第5期)中原誠
1980年(第6期)~1983年(第9期)米長邦雄
1984年(第10期)桐山清澄
1985年(第11期)谷川浩司
1986年(第12期)高橋道雄
1987年(第13期)谷川浩司
1988年(第13期)南芳一
1989年(第14期)南芳一
1990年(第15期)~2001年(第27期)羽生善治
2002年(第28期)丸山忠久
2003年(第29期)谷川浩司
2004年(第30期)羽生善治
2005年(第31期)森内俊之
2006年(第32期)佐藤康光
2007年(第33期)佐藤康光
2008年(第34期)~2010年(第36期)久保利明
2011年(第37期)郷田真隆
2012年(第38期)~2021年(第47期)渡辺明
2022年(第48期)藤井聡太
永世棋王
羽生善治九段:1994年(第20期)に達成
渡辺明棋王:2016年(第42期)に達成
将棋棋王戦2023の日程と中継予定一覧~まとめ
今回は、将棋棋王戦五番勝負2023の日程と中継予定一覧、さらに勝敗予想と結果などについて見てきました。
将棋棋王戦五番勝負2023の日程は2月5日(日)の第1局を皮切りに最終第5局が3月29日(水)、会場は北陸など各地を巡ります。
持ち時間が各4時間と短く、両者絶好調なため、最後は指運勝負になるかもしれません。
将棋棋王戦五番勝負2023はテレビ中継はなく映像付きはAbemaTV将棋チャンネル(無料)のみ、棋王戦中継サイト(無料)と日本将棋連盟ライブ中継アプリ(有料)で映像なし解説付きの棋譜中継が予定されています。
勝敗予想は今季の成績と両対局者の対戦成績から藤井聡太竜王が圧倒的に有利、渡辺明棋王がどんな対策で臨むのかが注目されます。
結果は藤井聡太竜王が3勝1敗で棋王位を奪取し、史上最年少六冠となりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
とても分かりやすくてよかった。有難う。