全英女子オープンゴルフは、5つある海外女子プロゴルフツアーのメジャー大会のうちのひとつです。
メジャー大会だけに高額賞金の大会になりますが、賞金配分と推移はどうなっているのでしょうか?
また、全英女子オープンゴルフはアジア系の選手も歴代優勝者に名を連ねていますが、日本人の優勝者はこれまで何人なのかも気になります。
今回は、全英女子オープンゴルフの賞金配分と推移、日本人の優勝者は何人なのか、などを見ていきます。
全英女子オープンゴルフの賞金配分
まず全英女子オープンゴルフの賞金配分を2022年大会を例に見ていきましょう。
全英女子オープンゴルフ2022では予選36ホールで65位までの選手が決勝ラウンドに進出しましたが、賞金は76位の選手まで支給されています。つまり、一部ではあるものの予選落ちした選手にも賞金が支給されていることになります。
優勝賞金109万5,000ドルは賞金総額の約15%、2位の72万28ドルは約10%、3位の52万1,498ドルは約7%になります。
2022年の全英女子オープンゴルフの賞金配分は、以下の通りです。
全英女子オープンゴルフの賞金配分(2022年)
- 優勝:109万5,000ドル(約1億4,200万円)
- 2位:72万28ドル(約9,360円)
- 3位:52万1,498ドル(約6,780万円)
- 4位:40万2,734ドル(約5,235万円)
- 5位:32万3,565ドル(約4,206万円)
- 6位:26万4,183ドル(約3,434万円)
- 7位:22万638ドル(約2,868万円)
- 8位:19万2,929ドル(約2,508万円)
- 9位:17万3,135ドル(約2,250円)
- 10位:15万7,299ドル(約2,044円)
: - 20位:8万8,019ドル(約1,144万円)
: - 30位:5万9,123ドル(約768万円)
: - 40位:3万8,141ドル(約496万円)
: - 50位:2万4,680ドル(約321万円)
: - 60位:1万6,766ドル(約218万円)
: - 65位:1万4,783ドル(約192万円)※ここまで予選通過
: - 70位:1万2,808ドル(約167万円)※予選落ち
: - 76位:8,454ドル(約110万円)※予選落ち
※1ドル=130円換算
全英女子オープンゴルフの賞金推移
全英女子オープンゴルフは1976年から始まった大会ですが、しばらくの間はメジャー大会でないばかりか、LPGAの大会としても認定されていませんでした。LPGAの大会として認定されたのは1994年以降、メジャー大会に昇格したのは2001年からになります。
賞金推移はメジャー大会に昇格したのは2001年以降のものですが、2001年の賞金額は賞金総額150万ドル・優勝賞金22万1,650ドルでした。
そして、賞金は年々増額を続け、2024年大会時点で2001年の約6倍の賞金総額950万ドル(約13億8,000万円)・優勝賞金142万5,000ドル(約2億700万円)となっています。
全英女子オープンゴルフだけでなく、他の4つのメジャー大会も競うように賞金の増額を続けており、この傾向がどこまで続くのか注目されるところです。
全英女子オープンゴルフの賞金推移(メジャー昇格後)
年 | 賞金総額 | 優勝賞金 |
2001 | 150万ドル | 22万1,650ドル |
2002 | 150万ドル | 23万6,383ドル |
2003 | 160万ドル | 25万4,880ドル |
2004 | 160万ドル | 29万880ドル |
2005 | 180万ドル | 28万208ドル |
2006 | 180万ドル | 30万5,440ドル |
2007 | 200万ドル | 32万512ドル |
2008 | 210万ドル | 31万4,464ドル |
2009 | 220万ドル | 33万5,000ドル |
2010 | 250万ドル | 40万8,714ドル |
2011 | 250万ドル | 39万2,133ドル |
2012 | 275万ドル | 42万8,650ドル |
2013 | 275万ドル | 40万2,583ドル |
2014 | 300万ドル | 47万4,575ドル |
2015 | 300万ドル | 46万4,817ドル |
2016 | 300万ドル | 41万2,047ドル |
2017 | 325万ドル | 50万4,821ドル |
2018 | 325万ドル | 50万4,821ドル |
2019 | 450万ドル | 67万5,000ドル |
2020 | 450万ドル | 67万5,000ドル |
2021 | 580万ドル | 87万ドル |
2022 | 730万ドル | 109万5,000ドル |
2023 | 900万ドル | 135万ドル |
2024 | 950万ドル | 142万5,000ドル |
全英女子オープンゴルフの日本人の優勝者は何人?
全英女子オープンゴルフの日本人の優勝者といえば、2019年の渋野日向子プロの優勝が真っ先に思い出されます。
彗星のごとく世界に飛び出した渋野日向子プロは”スマイリング・シンデレラ”と呼ばれ、当時、樋口久子プロ以来、男女通じて日本人2人目の快挙ということで大きな話題になりました。
しかし、全英女子オープンゴルフの日本人の優勝では渋野日向子プロ以外に1984年に岡本綾子プロが優勝しています。
渋野プロが優勝したコースと同じウォーバンG&CCでの優勝でしたが、残念ながら当時の全英女子オープンゴルフはメジャー大会ではありませんでした。
全英女子オープンゴルフの日本人の優勝者はメジャー大会に昇格前を含めると、2名となります。
全英女子オープンゴルフの日本人の優勝者
- 渋野日向子(2019年)
- 岡本綾子(1984年)※メジャー昇格前
全英女子オープンゴルフの歴代優勝者と開催コース(メジャー昇格後)
年 | 優勝者 | 開催コース |
2001 | 朴セリ(韓国) | サニングデールGC |
2002 | カリー・ウェブ(オーストラリア) | ターンベリー |
2003 | アニカ・ソレンスタム(スウェーデン) | ロイヤルリザム&セントアンズGC |
2004 | カレン・スタップルズ(イングランド) | サニングデールGC |
2005 | ジャンジョン(韓国) | ロイヤルバークデールGC |
2006 | シェリー・スタインハウアー(アメリカ) | ロイヤルリザム&セントアンズGC |
2007 | ロレーナ・オチョア(メキシコ) | セント・アンドルーズLオールドC |
2008 | 申ジエ(韓国) | サニングデールGC |
2009 | カトリーナ・マシュー(スコットランド) | ロイヤルリザム&セントアンズGC |
2010 | ヤニ・ツェン(台湾) | ロイヤルバークデールGC |
2011 | ヤニ・ツェン(台湾) | カーヌスティGL |
2012 | 申ジエ(韓国) | ロイヤルリバプールGC |
2013 | ステイシー・ルイス(アメリカ) | セント・アンドルーズLオールドC |
2014 | モー・マーティン(アメリカ) | ロイヤルバークデールGC |
2015 | 朴仁妃(韓国) | ターンベリー |
2016 | アリヤ・ジュタヌガーン(タイ) | ウォーバンG&CC |
2017 | キム・インキョン(韓国) | キングスバーンズGL |
2018 | ジョージア・ホール(イングランド) | ロイヤルリザム&セントアンズGC |
2019 | 渋野日向子(日本) | ウォーバンG&CC |
2020 | ソフィア・ポポフ(ドイツ) | ロイヤルトルーンGCオールドC |
2021 | アンナ・ノルドクビスト(スウェーデン) | カーヌスティGL |
2022 | アシュリー・ブハイ(南アフリカ) | ミュアフィールド |
2023 | リリア・ヴ(アメリカ) | ウォルトンヒースGC |
2024 | リディア・コ(ニュージーランド) | セント・アンドルーズLオールドC |
全英女子オープンゴルフの賞金配分と推移~まとめ
今回は、全英女子オープンゴルフの賞金配分と推移、日本人の優勝者は何人なのか、などを見てきました。
全英女子オープンゴルフの賞金配分は予選落ちした一部の選手を含む76位の選手まで支給され、優勝賞金109万5,000ドルは賞金総額の約15%、2位の72万28ドルは約10%、3位の52万1,498ドルは約7%です。(2022年時点)
賞金推移は年々増額を続け、2001年の約6倍の賞金総額950万ドル(約13億8,000円)・優勝賞金142万5,000ドル(約2億700万円)となっています。(2024年大会時点)
日本人の優勝者はメジャー大会昇格前の岡本綾子プロ(1984年)、メジャー大会昇格後の渋野日向子プロ(2019年)の2名です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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