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将棋のプロ棋士編入試験の受験資格と合格条件は?過去の合格者も!

将棋のプロ棋士になるにはプロ棋士の養成機関である奨励会に入るのが一般的ですが、その他にも近年はプロ棋士編入試験が制度化されています。

この制度なら奨励会に入らずともプロ棋士になることは可能ですが、想像以上にハードルは高いようです。プロ棋士編入試験の受験資格合格条件は、どうなっているのでしょうか?また、過去の受験者と合格者も気になります。

今回は、将棋のプロ棋士編入試験の受験資格と合格条件、さらに過去の受験者と合格者なども見ていきたいと思います。

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将棋のプロ棋士編入試験の受験資格

将棋のプロ棋士編入試験の受験資格はまずアマチュアまたは女流棋士であることで、プロの公式戦に出場して以下のいずれかの成績を残さなくてはなりません。ご覧になっておわかりのように受験資格はそう簡単に獲得できるものではありません。

基本的にはいいとこ取りで10勝以上、かつ6割5分以上の成績ということで、プロ棋士でもなかなか厳しいのではないかという受験資格です。

各棋戦の基準を見てもさらに厳しいのではないかという受験資格になっており、もはや受験資格を得た時点で十分にプロ棋士としての実力を持っているのではないかと思えるほどです。さらに、一度不合格になっても受験資格獲得局の次局から同じ条件をクリアすれば再受験することができます。

将棋のプロ棋士編入試験の受験資格は、以下の通りです。

将棋のプロ棋士編入試験の受験資格
◎プロ公式戦で最も良いところから見て10勝以上、かつ6割5分以上の成績
または
◎各棋戦で以下の成績が必要

  • 竜王戦:ランキング戦優勝
  • 王位戦:挑戦者決定リーグ入り
  • 王座戦:挑戦者決定トーナメントでベスト8
  • 棋王戦:挑戦者決定トーナメントでベスト8
  • 棋聖戦:決勝トーナメントでベスト8
  • 朝日杯:本戦トーナメントでベスト4
  • 銀河戦:決勝トーナメントでベスト4
  • NHK杯:本戦トーナメントでベスト4
  • 新人王戦:優勝

※その他、受験料50万円と四段以上の将棋連盟正会員(棋士)の推薦が必要

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将棋のプロ編入試験の合格条件

続いて、将棋のプロ棋士編入試験の試験方法と合格条件を見ていきましょう。

試験方法と合格条件は、ともにシンプルでわかりやすく決められています。試験方法はプロ棋士5名と対局をそれぞれ5局行い、合格条件は5局中3勝することです。試験官となるプロ棋士は、直近に棋士になった5名の棋士が担当します。

なお、持時間は3時間で、先手・後手番は第1局のみ振り駒で決定し、第2局以降は1局ごとに受験者が手番を交代していきます。試験は受験者が3勝、または3敗した時点で終了となり、以降の対局は行われません。3勝して合格すれば、フリークラスの四段となります。

将棋のプロ編入試験の合格条件
プロ棋士5名との対局5局で3勝

将棋のプロ棋士編入試験~過去の受験者と合格者

では、この将棋のプロ棋士編入試験ですが、過去の受験者と合格者はどれぐらいいたのでしょうか?

まず過去の受験者は6人しかいないということで大変少ないですが、うち合格者は5人で合格率は83.3%です(受験資格を獲得したのは8人)。

確かに合格条件より受験資格の方が厳しいですから、合格者が多いのは納得できる結果ですが、かなり高い合格率といえます。ちなみにプロ棋士編入試験が2014年に制度化される前は五番勝負ではなく六番勝負で、3勝で合格でした。

将棋のプロ棋士編入試験の過去の受験者と合格者は、以下の通りです。

将棋のプロ棋士編入試験の過去の受験者と合格者など

  • 制度化後(五番勝負)
    小山怜央:3勝1敗(2022~2023年)
    里見香奈:0勝3敗(2022年)※不合格
    折田翔吾:3勝1敗(2019~2020年)
    今泉健司:3勝1敗(2014年)
  • 制度化前(六番勝負)
    瀬川晶司:3勝2敗(2005年)
    花村元司:4勝2敗(1944年)
  • 参考:受験資格を得ながら未受験
    加來博洋(2016年)
    稲葉聡(2016年)

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将棋のプロ棋士編入試験を受けるための条件~まとめ

今回は、将棋のプロ棋士編入試験の受験資格と合格条件、さらに過去の受験者と合格者などについて見てきました。

将棋のプロ棋士編入試験の受験資格はいいとこ取りで10勝以上、かつ65分以上の成績、または各棋戦で所定の成績を残す必要があります。合格条件はプロ棋士5名との対局5局で3することで、過去の受験者は小山怜央・里見香奈・折田翔吾・今泉健司・瀬川晶司・花村元司の6人で、うち5人が合格しています。

将棋のプロ棋士編入試験は受験資格を得るまでが厳しいゆえに受験者は少ないですが、合格率を見ると受験資格を得た時点でプロ棋士としての実力を十分に持っているといっても過言ではないでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※2024年7月1日時点の情報です。

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