将棋8大タイトル戦の違いとは?賞金と持ち時間・現在の保持者など

将棋にはさまざまな棋戦がありますが、その中でも8大タイトル戦は地位と名誉、そして賞金などが高く棋士にとって大変重要なものとなっています。

この8大タイトル戦はそれぞれに特徴があって、将棋をよく知らない方にとっては、違いがわかりにくいのではないかと思います。

そこで今回は、将棋8大タイトル戦の違いを賞金と持ち時間、序列などから比較、そして現在の保持者も見ていきたいと思います。

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将棋8大タイトル戦の違い

将棋8大タイトル戦は古くは1935年創設の名人戦、最も新しいのが2017年からの叡王戦になります。

主な違いとしては、7番勝負か5番勝負、2日制か1日制、持ち時間などがあげられます。

通常の対局は東西の将棋会館で指されることが多いですが、8大タイトル戦は全国各地の高級旅館・ホテルなどで前夜祭とともに開催されるのが慣例となっています。

また、8大タイトル戦以外の棋戦がほとんどトーナメント戦であるのに対して、8大タイトル戦はすべて番勝負なのも共通した特徴です。

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では、将棋8大タイトル戦の違いをもう少し詳しく見ていきましょう。

将棋8大タイトル戦とは?

まず、将棋8大タイトル戦とは何かということから説明していきましょう。

将棋8大タイトル戦とは文字通り8つのタイトル戦を意味し、「竜王戦」「名人戦」「叡王戦」「王位戦」「王座戦」「棋王戦」「王将戦」「棋聖戦」の8つになります。

将棋8大タイトル戦の違い~賞金

気になる将棋8大タイトル戦の賞金ですが、公開されているのは竜王戦のみで、残念ながら他はすべて非公開となっています。

賞金や対局料は、スポンサーとの契約金の中から支払われています。

ちなみに竜王戦の優勝賞金は4,320万円で、将棋界最高金額です。

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将棋8大タイトル戦の違い~持ち時間

続いて将棋8大タイトル戦の持ち時間の違いを見ていきましょう。

持ち時間は、2日制か1日制かで大きく異なりますが、2日制は主に8時間、1日制は4~5時間となっています。

名人戦のみ9時間で、現在の棋戦の中で最も長い持ち時間です。

ユニークなのが叡王戦で、対局者が持ち時間を選択することができるという変則的な棋戦になっています。

叡王戦の持ち時間のルールは第7局のみ固定で、以下の通りです。

第1局・第2局:第1局の先手が持ち時間1・3・5時間の中から1つ選択
第3局・第4局:第1局の後手が残り2つから選択
第5局・第6局:最後に残った1つを採用
第7局:持ち時間6時間

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将棋8大タイトル戦の違い~序列

8大タイトル戦には序列がありますが、歴史の古いタイトル戦が必ずしも序列が高いわけではありません。

2020年現在、8大タイトル戦の序列は、高い順に竜王戦→名人戦→叡王戦→王位戦→王座戦→棋王戦→王将戦→棋聖戦で、上の表でいえば上からの順番ということになります。

タイトル戦の序列は契約金の額によって決定されています。

棋戦名優勝賞金持ち時間番勝負日数創設年度
竜王戦4,320万円8時間7番2日制1988年
名人戦非公表9時間7番2日制1935年
叡王戦非公表1・3・5・6時間7番1日制2017年
王位戦非公表8時間7番2日制1960年
王座戦非公表5時間5番1日制1983年
棋王戦非公表4時間5番1日制1975年
王将戦非公表8時間7番2日制1951年
棋聖戦非公表4時間5番1日制1962年

将棋8大タイトル戦~現在の保持者

最後に将棋8大タイトル戦の現在のタイトル保持者を見ていきましょう。

現在は渡辺明三冠を筆頭に藤井聡太二冠と豊島将之二冠が続くという展開になっています。

タイトル名現在のタイトル保持者
竜王豊島将之
名人渡辺明
叡王豊島将之
王位藤井聡太
王座永瀬拓矢
棋王渡辺明
王将渡辺明
棋聖藤井聡太

※2020年9月24日現在のものです。

将棋8大タイトル戦~永世称号

将棋タイトル戦で、一定の条件を満たした場合に恒久的に名乗れる特別な称号を永世称号といいます。

永世称号を獲得するためには連続、または通算タイトル獲得通算期数と各棋戦によって条件に違いはありますが、いずれにしてもかなり厳しい条件となっています。

ちなみに永世称号の資格をすべて獲得した場合には、永世七冠といいますがこれまで達成したのは羽生善治九段ただひとりです。

なお、永世称号は王座のみ名誉王座という称号になっており、叡王戦はまだ永世称号の規定が発表されていません。

では、叡王戦以外の将棋タイトル戦の永世称号を獲得するための条件と永世称号保持者を見ていきましょう

将棋8大タイトル戦の永世称号~竜王戦

永世竜王の獲得条件:連続5期または通算7期

永世竜王
渡辺明(2008年)
羽生善治(2017年)

竜王戦は、前身で十段戦・九段戦でしたが、それぞれの永世称号を獲得するための条件と永世称号保持者は以下の通りです。

永世十段の獲得条件:通算10期

永世十段
大山康晴(1965年)
中原誠(1982年)

永世九段の獲得条件:連続3期

永世九段
塚田正夫(1954年)

将棋8大タイトル戦の永世称号~名人戦

永世名人竜王の獲得条件:通算5期

永世名人
木村義雄(1945年)
大山康晴(1956年)
中原誠(1976年)
谷川浩司(1997年)
森内俊之(2007年)
羽生善治(2008年)

将棋8大タイトル戦の永世称号~王位戦

永世王位の獲得条件:連続5期または通算10期

永世王位
大山康晴(1965年)
中原誠(1977年)
羽生善治(1997年)

将棋8大タイトル戦の永世称号~王座戦

名誉王座の獲得条件:連続5期または通算10期

名誉王座
中原誠(1973年)
羽生善治(1996年)

将棋8大タイトル戦の永世称号~棋王戦

永世棋王の獲得条件:連続5期

永世棋王
羽生善治(1995年)
渡辺明(2017年)

将棋8大タイトル戦の永世称号~王将戦

永世王将の獲得条件:通算10期

永世王将
大山康晴(1965年)
羽生善治(2006年)

将棋8大タイトル戦の永世称号~棋聖戦

永世竜王の獲得条件:通算5期

永世棋聖
大山康晴(1965年)
中原誠(1971年)
米長邦雄(1985年)
羽生善治(1995年)
佐藤康光(2006年)

※カッコ内は資格獲得年

※2020年7月19日現在のものです。

将棋8大タイトル戦の違い~まとめ

今回は、将棋8大タイトル戦の違いを賞金と持ち時間、序列などから比較、そして現在の保持者も見てきました。

将棋8大タイトル戦の違いには7番勝負か5番勝負、2日制か1日制などのよって持ち所間が異なり契約金によって序列が決められています。

賞金が公開されているのは竜王戦のみですが、優勝賞金は4,320万円と高額です。

竜王戦以外の賞金が公開されていないのは残念ですが、賞金だけでなく地位と名誉がかかる8大タイトル戦ともなれば棋士の気合いの入り方にも違いがあるのは当然のことでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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