ともに中学生でプロ棋士となり、トップ棋士にまで登り詰めているのが藤井聡太竜王と渡辺明名人です。
渡辺明名人に続く中学生棋士となったのが藤井聡太竜王で、両棋士とも若い頃から天才棋士として他の棋士たちを圧倒してきました。
徐々にタイトル戦など大きなところで対戦することも多くなってきた両棋士ですが、対戦成績はどうなっているのでしょうか?
どんな戦型が多いのかも気になります。
今回は、藤井聡太竜王vs渡辺明名人の対戦成績はどうなっているのか、戦型やタイトル戦での結果などをまとめてみたいと思います。
藤井聡太vs渡辺明の対戦成績
藤井聡太竜王vs渡辺明名人の対戦成績は意外なほどの大差がついています。
両者の対局はこれまで14局あり、対戦成績は藤井聡太竜王の12勝2敗です。(2023年1月29日時点)
対戦している棋戦は棋聖戦と朝日杯将棋オープン戦ですが、五番勝負や決勝など負けられない大きな対局ばかりです。
現役最強棋士といわれる渡辺明名人ほどのトップ棋士がこれほど大きく負け越している相手も他になく、世代交代ともいえる非常に大きな現象が起きているといっていいでしょう。
このまま藤井聡太竜王が渡辺明名人の持つ3つのタイトルを獲り続けるのか、渡辺明名人が壁となって立ち塞がるのか、今後は将棋界の未来を占う対局が続くと思われます。
藤井聡太竜王vs渡辺明名人の対戦成績は、以下の通りです。
藤井聡太vs渡辺明の対戦成績(2023年1月29日時点)
藤井聡太 12勝-渡辺明 2勝
藤井聡太vs渡辺明の対局日・戦型など
2022年2月11(金・祝)・12日(土)
第71期王将戦七番勝負第4局(矢倉)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
2022年1月29(土)・30日(日)
第71期王将戦七番勝負第3局(相掛かり)
先手・藤井聡太〇-●後手・渡辺明
2022年1月22日・23日
第71期王将戦七番勝負第2局(角換わり)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
2022年1月9日・10日
第71期王将戦七番勝負第1局(相掛かり)
先手・藤井聡太〇-●後手・渡辺明
2021年9月14日
第29期銀河戦決勝トーナメント準決勝(角換わり)
先手・藤井聡太●-〇後手・渡辺明
2021年7月3日
第92期棋聖戦五番勝負第3局(矢倉)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
2021年6月28日
第92期棋聖戦五番勝負第2局(相掛かり)
先手・藤井聡太〇-●後手・渡辺明
2021年6月8日
第92期棋聖戦五番勝負第1局(相掛かり)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
2021年2月11日
第14回朝日杯将棋オープン戦本戦準決勝(相掛かり)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
2020年7月16日
第91期棋聖戦五番勝負第4局(矢倉)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
2020年7月9日
第91期棋聖戦五番勝負第3局(角換わり)
先手・藤井聡太●-〇後手・渡辺明
2020年6月28日
第91期棋聖戦五番勝負第2局(矢倉)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
2020年6月8日
第91期棋聖戦五番勝負第1局(矢倉)
先手・藤井聡太〇-●後手・渡辺明
2019年2月16日
第12回朝日杯将棋オープン戦本戦決勝(雁木)
後手・藤井聡太〇-●先手・渡辺明
藤井聡太vs渡辺明の戦型
続いて、藤井聡太竜王vs渡辺明名人がこれまでどういう戦型で戦ってきたのかを見ていきたいと思います。
両者ともに居飛車党であることから居飛車vs居飛車の戦型であることに間違いないのですが、最も多く指されているのが相掛かりと矢倉の5局、居飛車の戦型でも横歩取りは0局、振り飛車も指されていません。
特徴的なのが時期によって戦型に偏りが見られることで、2020年の棋聖戦五番勝負では矢倉、2021年の棋聖戦五番勝負では相掛かり中心のシリーズになりました。
ちなみに藤井聡太竜王が渡辺明名人に喫した唯一の黒星は2局とも角換わりですが、これまでに3局指されています。
今後、変化球として振り飛車が指される可能性はないわけではありませんが、かなり低く、対戦した時期の流行りや両対局者のテーマによって戦型が決まっていくものと予想します。
藤井聡太竜王vs渡辺明名人の戦型は、以下の通りです。
藤井聡太vs渡辺明の戦型
相掛かり:5局
矢倉:5局
角換わり:3局
雁木:1局
※2022年1月29日時点
藤井聡太vs渡辺明のタイトル戦での結果
藤井聡太竜王vs渡辺明名人のタイトル戦での結果ですが、両者はタイトル戦では2020年の棋聖戦五番勝負と2021年の棋聖戦五番勝負、2022年の王将戦七番勝負と3度の対戦があります。
対戦成績では藤井聡太竜王が圧倒しているようにタイトル戦でも藤井聡太竜王がすべて制しています。
タイトル戦での対戦成績は藤井聡太竜王の10勝1敗です。
藤井聡太竜王vs渡辺明名人のタイトル戦での結果は、以下の通りです。
藤井聡太vs渡辺明のタイトル戦での結果
・第71期王将戦七番勝負(2022年1・2月)
⇒ 4勝0敗で藤井聡太竜王が王将位奪取
※渡辺明王将に藤井聡太竜王が挑戦
・第92期棋聖戦五番勝負(2021年6・7月)
⇒ 3勝0敗で藤井聡太棋聖が防衛
※藤井聡太棋聖に渡辺明名人が挑戦
・第91期棋聖戦五番勝負(2020年6・7月)
⇒ 3勝1敗で藤井聡太七段が棋聖位奪取
※渡辺明棋聖に藤井聡太七段が挑戦
※段位・肩書きは当時のものです。
※2023年1月29日現在
藤井聡太vs渡辺明の対戦成績~まとめ
今回は、藤井聡太竜王vs渡辺明名人の対戦成績はどうなっているのか、戦型やタイトル戦での結果などをまとめてみました。
藤井聡太竜王vs渡辺明名人の対戦成績は藤井聡太四冠の12勝2敗で(2023年1月29日時点)、タイトル戦では3度の対戦がありますが3度とも藤井聡太竜王が制しています。
両者ともに居飛車党であるため戦型はすべて相居飛車で、最も多く指されているのが相掛かりと矢倉の各5局です。
今後もタイトル戦などの大きな場面での対戦が予想されますが、藤井聡太竜王が渡辺明名人の持つタイトルを獲り続けるのか、渡辺明名人が壁となって立ち塞がるのか、興味は尽きません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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