日本の鉄道は定時発で世界から高い評価を得ています。
しかし、通勤ラッシュだけはそうもいかないようで毎日のように電車遅延が発生しています。
遅刻するかどうかの瀬戸際に電車遅延の許容範囲はどこまでなのでしょうか?
また、遅刻した際には遅延証明書さえ提出すれば許されるものなのでしょうか?
今回は、電車遅延の許容範囲はどこまでか、また電車遅延による遅刻は遅延証明書さえ提出すれば許されるのか、について見ていきます。
電車遅延の許容範囲はどこまで?
電車遅延の許容範囲はどこまでか、というのは人によっても状況によっても違うのではないでしょうか?
例えば、同じ通勤でも朝の出社時と帰りの電車遅延では全く許容範囲が違うと思います。
また、プライベートのなんでもない移動の時などは、5分、10分程度の遅れならさほど気にならないでしょう。
しかし、朝の出社時は出社時間に間に合わないとなると5分の電車遅延でも死活問題になるでしょうし、大事な取引先とのアポイントに間に合わなくなるようなケースも同様です。
プライベートの場面だと旅行などで飛行機の時間に間に合わなくなりそうなケースなどでしょうか。
これらのことから電車遅延の許容範囲が最も狭いと考えられるのは、朝の通勤の時間ではないでしょうか?
通勤ラッシュともなれば、電車遅延の可能性はさらに高まりますし、混雑で電車を降りてからも時間がかかります。
遅刻しそうな方にとっては、3分や5分の電車遅延でも許容範囲を超えていると感じるでしょう。
ただ3分、5分程度の電車遅延は一般的に許容範囲のようにも思えます。
電車遅延の理由と現状
ところで、定時発には世界でも高い評価の日本の鉄道で、なぜ電車遅延が発生するのか、その理由を考えてみましょう。
よくある電車遅延が発生する理由は、
・天候の影響(雨、風、雪など)
・人身事故の影響
・車両点検のため
・混雑の影響
などがあげられます。
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これらの電車遅延の理由のうち、現状で最も多いのが混雑の影響ではないでしょうか。
朝の通勤ラッシュなど乗り降りするだけでも通常の倍以上は時間がかかりそうです。
通勤ラッシュの様子を見れば、定時運行がかなり難しいのも頷けます。
すでに許容範囲を超えているようにも思えます。
日本の公共交通機関には定時運行の「努力目標」はあっても「定時運行」の義務はありません。
だからといって電車遅延してもいいということのはなりませんし、何より交通機関の信用が損なわれてしまいます。
ちなみに新幹線や特急に関しては、2時間以上の電車遅延は特急料金の払い戻しが発生します。
電車遅延による遅刻は遅延証明書で許される?
電車遅延による遅刻は、遅延証明書を提出すれば遅刻扱いにならない会社が多いと思います。
では、頻繫に電車遅延による遅刻を繰り返す場合には、遅延証明書ですべて許されるのでしょうか?
遅延証明書を提出していない場合は論外ですが、まず、いきなり解雇処分というのは解雇権の乱用に当たる可能性が高いと思われますので、ないでしょう。
しかし、会社側から改善の指導があり、それでも漫然と続くようであれば何らかの形で処分されても致し方ありません。
その際、遅延証明書提出の義務を就業規則にきちんと規定されていることも必要です。
通常は軽い処分から始まると思いますが、改善が見られなければ最終的には解雇処分が待っています。
ただ、例えば通勤で10分程度の電車遅延で遅刻になるような通勤は社会人としてはどうかと思いますので、もう少し余裕を持って自宅を出た方がいいのでは、と思います。
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まとめ
今回は、電車遅延の許容範囲はどこまでか、また電車遅延による遅刻は遅延証明書さえ提出すれば許されるのか、について見てきました。
電車遅延の許容範囲は、人や状況によっても違いますが、例えば遅刻しそうな方にとっては、3分や5分の電車遅延でも許容範囲を超えているでしょう。
ただ一般的には3分や5分の電車遅延は許容範囲のように思えます。
また、電車遅延による遅刻は遅延証明書さえ提出すれば許されるのかというとそうではなく、会社側から改善の指導があって、改善が見られなければ最終的には解雇処分が待っています。
海外であれば、電車遅延の許容範囲は日本ほど狭くないと思われますが、定時発が当たり前であるがために日本では3分や5分の電車遅延でも許容範囲を超えていると思われてしまうのでしょう。
特に出勤タイムは時間に余裕を持って自宅を出る、というのが結論といえそうです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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