気温が高いと暑いと感じるのは当然としても、湿度が高いとジメジメして蒸し暑いと感じるのはなぜなのでしょうか?
同じ気温であっても湿度が高いと、汗が止まらないといった現象もあって不快感は相当なものです。
そこで今回は、湿度が高いと暑いのはなぜなのか、また気温が同じなのに汗が止まらない理由と対策などについて見ていきます。
湿度が高いと暑いのはなぜ?
気温が同じなのに湿度が高いと暑いと感じるのはなぜかということですが、これには空気中に含まれる水分の量と汗が関係しています。
湿度が高い状態は空気中に含まれる水分の量が多いことを意味します。
そして、私たち人間は暑い時には汗をかくことで熱を空気中に放出して体温を調節しています。
これは汗という液体が気体に変わることを意味しますが、これを「気化熱」といいます。
しかし、湿度が高ければ高い(=水蒸気が空気中に多ければ多い)状態ほど汗はなかなか蒸発しにくくなり空気中に溶け込むことができなくなります。
このため、湿度が高いと体内の熱をうまく放出できなくなり、暑く感じるというわけです。
汗が蒸発しなければ気化熱も少ないので、体温を下げられない状態になります。
洗濯物に例えるとわかりやすいと思うのですが、洗濯物は乾燥した冬は乾きやすく、ジメジメした梅雨の季節は乾きにくいですよね。
これと同じようなことが私たち人間にも当てはまるということです。
湿度が高いと同じ気温なのに汗が止まらない理由
湿度が高いと気温が同じなのに汗が止まらないという現象が発生しますが、その理由はどこにあるのでしょうか?
空気は気温が高いほうが水蒸気をたくさん含むことができるので、部屋の水蒸気の量が同じでも気温が上がるとより多くの水蒸気を含むことができるようになります。
逆に、気温が下がると水蒸気を含みづらくなり、空気中に含まれていた水上は液化して水になります。
気温が高いということは室内でも室外でも多くの水蒸気を含んだ空気になりやすく、気温が低いと気温が高い時に比べて湿度が低くなりやすいです。
つまり、同じ気温で湿度が高い状態というのは空気中に含まれる水蒸気量が多いということですから、汗は蒸発しにくくなります。
言い換えれば汗をかいても汗の行き場がないともいえる状態なので、どんどん汗が出てきて止まらないというわけです。
これが湿度が高いと気温が同じなのに汗が止まらない理由です。
湿度が高いと暑い~対策
湿度が高いと暑いというメカニズムについてはわかりました。
では、湿度が高い季節に暑いのを防止するには、どんな対策があるのでしょうか?
これには、体感温度を下げる方法と湿度を下げる方法の2つが有効でおすすめです。
パッと思いつくのはエアコンや除湿器の使用だと思いますが、それ以外にもさまざまな対策があるので、ぜひお試しになって下さい。
湿度が高いと暑い時の対策①~体感温度を下げる方法
エアコンを使わないで体感温度を下げる方法を湿度と気流、遮熱の3つの点から紹介しています。
エアコンを使わないので、経済的でエコにもつながります。
湿度が高いと暑い時の対策②~湿度を下げる方法
エアコン・除湿器だけではない、その他さまざまなグッズを使って湿度を下げる方法を紹介しています。
エアコン・除湿器以外の対策なら気温を下げることなく、湿度だけ下げることができます。
湿度が高いと暑いのはなぜ?~まとめ
今回は、湿度が高いと暑いのはなぜなのか、また気温が同じなのに汗が止まらない理由と対策などについて見てきました。
湿度が高いと暑いのは、汗がうまく気化熱とならずに体内の熱をうまく放出できなくなるからです。
また気温が同じなのに汗が止まらない理由は、同じ気温で湿度が高い状態というのは空気中に含まれる水蒸気量が多いということなので、汗の行き場がなくなって汗が止まらないというわけです。
湿度が高いと暑い時の対策としては、体感温度を下げる方法と湿度を下げる方法の2つがおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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