日本では梅雨という言葉は馴染みがありますが、雨季という言葉はあまり耳にしません。
海外などでは雨季と乾季がはっきりと分かれているところもあって、まるで風景が変わったりします。
梅雨と雨季は、時期・地域などでどういう違いがあるのでしょうか?
今回は、梅雨と雨季の違い、時期・地域などでどう違うのか、見ていきたいと思います。
梅雨と雨季の違い
梅雨が、一般的に6月から7月頃にかけて降り続く雨というのは知っていると思いますが、、日本において雨季というと今ひとつ馴染みがないですよね。
雨季とは、1年のうちで降水量の多い時期をいい、日本では梅雨の時期と8月後半~10月頃の秋雨の時期になります。
あれっ、ということは違いというよりは梅雨は雨季の中のひとつの時期と解釈することができますね。
しかし、日本の場合、例えばアフリカなどのように雨季と乾季がはっきり分かれているわけではありません。
そのため、梅雨や秋雨はよく使いますが、雨季という言葉はあまり使われません。
同じように乾季という言葉もほとんど使われません。
日本では乾燥している時期があってもその時期を乾季とは言わないからです。
乾季が存在しない以上、その対となる雨季も存在しないことになりますから、この場合は梅雨が雨季の中のひとつの時期と解釈することができないことになります。
少々ややこしい説明になってしまいましたが、日本に雨季と乾季が存在すると解釈するならば、梅雨は雨季の中のひとつの時期ということができます。
梅雨と雨季の時期・地域などの違い
続いて、梅雨と雨季の時期・地域などの違いを見ていきます。
すでにお伝えしたように時期としては、梅雨は6月から7月頃にかけての時期、雨季は梅雨の時期と8月後半~10月頃の秋雨の時期になります。
地域の違いとしては、梅雨は北海道と小笠原諸島にはみられないといわれていますが、雨季は時期こそ多少異なっても地域による違いはありません。
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また、冬の日本海側の地域は雪が多いことから雨季のひとつの時期と解釈することもできます。
しかし、太平洋側では冬は乾燥の季節に当たり、乾季とも捉えられ地域差が激しく、単純に雨季・乾季といえないのも頷けます。
芒種から数えて5日目、6月10日頃を入梅(にゅうばい)といい、暦の上ではこの日を境に梅雨の時期に入ります。梅の実が熟する頃に雨季に入ることから入梅といわれるようになったとも言われています。 pic.twitter.com/pbF6T0VwhU
— 神社検定 (@jinjakentei) June 10, 2016
日本では夏は雨季、冬は乾季?
日本の降水量を見ると、6月から7月頃にかけての梅雨の時期と8月後半~10月頃の秋雨の時期にピークがきています。
逆に冬はやはり降水量は1年で最も少ない時期なのは間違いありません。
私たちも冬には乾燥を体感するのも事実です。
しかしながら、日本では熱帯や亜熱帯の地域のように雨季と乾季と区別するほどではありません。
日本では四季の区別がはっきりしているため、降水量はではなく気温で季節を分けていますが、熱帯や亜熱帯の地域は違います。
熱帯や亜熱帯の地域は、気温の変動も少ないため降水量で季節を分けています。
日本と比較すると雨季と乾季の違いは半端ではありません。
そして雨季と乾季がそのまま、季節を表す言葉となっているのです。
そう考えると、日本では雨季と乾季の区別がないというのも納得ですね。
まとめ
今回は、梅雨と雨季の違い、時期・地域などでどう違うのか、見てきました。
梅雨の時期は6月から7月頃、雨季の時期は梅雨の時期と8月後半~10月頃の秋雨の時期で、地域の違いは、梅雨は北海道と小笠原諸島にはみられないといわれていますが、雨季は時期こそ多少異なっても地域による違いはありません。
このようなことから日本に雨季と乾季が存在するならば、梅雨は雨季の中のひとつの時期ということができます。
熱帯や亜熱帯の地域と異なり、日本は雨季と乾季がはっきり分かれていないことから、梅雨と雨季の違いには解釈によって違いが生じてくるともいえます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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