天気予報を見ていると、明日晴れるかどうかはもちろん気になりますが、もうひとつ降水確率も気になるのではないでしょうか?
降水確率が50%となっていれば、2回に1回雨が降ると考えると出かける時は傘を持って行こうかどうか迷ってしまいますよね。
傘を持って出かけて雨が降らなければ、損をした気分にもなってしまいます。
はたして天気予報の降水確率の意味と決め方は、本当のところはどうなっているのでしょうか?
今回は、天気予報の降水確率の意味と決め方などについて見ていきます。
天気予報の降水確率の意味
まず天気予報でよく出てくる降水確率の意味ですが、読んで字のごとく降水確率とは、「雨が降る確率」のことです。
これだけでは大雑把すぎるのでもっと詳しく説明すると、天気予報の降水確率はあるエリア内で一定時間内に1mm以上の雨または雪の降る確率の平均をいい、〇%として表されます。
注意すべきなのは、降水確率は時間や面積、降水量は関係なく、あくまでも「雨の降る可能性」を示すものです。
例えば、降水確率100%だからドシャ降り、降水確率10%だから小雨ということではありません。
どれくらい広いエリアで降ったかとか、どれくらいの強さでどれくらいの時間降り続いたかは考慮に入れていないということですね。
天気予報の降水確率の決め方
続いて、天気予報の降水確率の決め方ですが、これは気象予報士などがカンなどで決めているわけではありません。
天気予報の降水確率の決め方の基本になるのが、過去の膨大な観測データです。
明日の天気予報で降水確率を算出するには、過去の観測データから類似する条件の日を抽出してそのうち何日雨が降っていたかを見ます。
これが、天気予報の降水確率の決め方です。
また、天気予報の降水確率は0%から100%まで10%刻みの11段階で示されています。
0%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%の11段階です。
実際にはコンピューターでもっと細かい単位まで算出されていますが、キリのいい数字に四捨五入されています。
天気予報を見ていても58%とかひとケタの単位がないのはこのためなんですね。
ある意味では、大雑把といえば大雑把ですね。
天気予報の降水確率50%は2回に1回雨が降る?
こうして決まる降水確率ですが、実際に天気予報の降水確率50%は本当に2回に1回雨が降る確率なのでしょうか?
上記の天気予報の降水確率の決め方から降水確率が50%ということは、予報エリア内で過去に同じような気象条件になった場合、100日予報が出されたうちの50日1mm以上の雨が降ったと考えることができます。
あくまでも過去の似たような気象条件に基づいての降水確率ですが、同じ予報エリア内であっても雨が降っている場所と降っていない場所があることです。
これはその予報エリア内の地形が影響していると考えられ、周辺に山がある場合などはよくありがちです。
筆者の住んでいるエリアでも同じ平地でも山の近くでは雨が降っていたということはよくあります。
このように天気予報の降水確率は、おおよその目安にはなりますが、エリアや時間帯によって多少の誤差が出るのはやむを得ないでしょう。
参考:「降水確率予報との比較」(国土交通省・気象庁)
⇒ https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/explain/prob_precip.html
天気予報の降水確率の意味と決め方~まとめ
今回は、天気予報の降水確率の意味と決め方などについて見てきました。
まとめると、天気予報の降水確率の意味は「雨が降る確率」のことで、あるエリア内で一定時間内に1mm以上の雨または雪の降る確率の平均をいい、〇%として表されます。
決め方は、過去の観測データから類似する条件の日を抽出してそのうち何日雨が降っていたかで算出されます。
例えば、降水確率が50%ということは、100日予報が出されたうちの50日で1mm以上の雨が降ったと考えられます。
天気予報の降水確率はその時の天気図から予想されているわけではなくて、あくまでも過去のデータで決まるんですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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