消費税が高いと「本当に生活していけるんだろうか?」と思ってしまう方もいらっしゃると思います。
しかし、日本より消費税が高い国はたくさんあり、しかも先進国に多く見られます。
そして消費税が高い国は、幸福度ランキングで上位にランクインしている傾向もあります。
消費税が高い国のメリットは、何なのでしょうか?
今回は、消費税が高い国のメリットと消費税の高い国が幸福度ランキング上位の理由などについて見ていきます。
消費税が高い国のメリット
一般的に消費税が高い国は、福祉サービスや公共サービスなどの社会保障が充実しているという点で共通しています。
消費税が高いということはそれだけ福祉サービスや公共サービスに回せるお金が多いということです。
例えば、日本では個人がお金を払っているようなことでも消費税が高い国では、無料、あるいは負担が少なくて済むということです。
消費税が高い国のメリットは、生活にかかわる支出が少ないことがあげられます。
これが老後の人生の安心感にもつながっているといってもいいでしょう。
このため、日本では”老後2,000万円問題”のような騒ぎがありましたが、消費税が高い国では貯蓄も少なくて済むというメリットもあります。
消費税が高い国の主なメリットとして、
・医療費が無料
・学費が無料
・年金の充実
・道路など社会インフラの充実
などが実施されていることが多いです。
消費税が高い国ランキング上位トップ10
消費税が高い国を見てみると興味深いことにすべてヨーロッパの国、特に北欧の国が多いことに気づきます。
日本では2019年10月から消費税が10%に引き上げられますが、それでもこれらの国々は倍以上の税率です。
消費税が高い国ランキング上位トップ10は、以下の通りです。
1位 27% ハンガリー
2位 25% クロアチア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー
6位 24% アイスランド、ギリシャ、フィンランド
9位 23% アイルランド、ポーランド、ポルトガル
※参考:「全国間税会総連合会 世界の消費税 平成30年4月版」
消費税が高い国が幸福度ランキング上位の理由
消費税が高い国が暮らしにくい国かどうかは、とても興味のあることだと思います。
消費税が高い国の人々は、税率の高さに不満はないのでしょうか?
そこで、注目したのが毎年発表されている「世界幸福度ランキング」です。
幸福度ランキング上位トップ10の中には、上述した「消費税が高い国ランキング上位トップ10」の国が5か国ランクインしています。
消費税10%未満の国は、わずか2か国しかランクインしていません。
これは、消費税が高い国が幸福度においても満足している傾向があることを意味しています。
普通に考えれば消費税が高いと貯蓄もなかなかできないので不満も出そうですが、国民は「国に貯金している」という感覚なんだそうです。
結局、払った消費税が還元されていることを実感できているということなのでしょう。
消費税が高い国が幸福度ランキング上位にランクインしている理由は、高い消費税が生活や人生の安心につながっているからだといえます。
幸福度ランキング上位トップ10
幸福度ランキング上位トップ10は、ほとんどヨーロッパの国々の独壇場です。
ヨーロッパ以外は、ニュージーランドとカナダのみとなっています。
国連の関連団体が発表した「世界幸福度ランキング2019」によると、トップ10は、
1位 フィンランド(消費税24%・2位)
2位 デンマーク(消費税25%・2位)
3位 ノルウェー(消費税25%・2位)
4位 アイスランド(消費税24%・2位)
5位 オランダ(消費税21%)
6位 スイス(消費税7.7%・下から5位)
7位 スウェーデン(消費税25%・2位)
8位 ニュージーランド(消費税15%)
9位 カナダ(消費税5%・下から1位)
10位 オーストリア(消費税20%)
※カッコ内の順位は消費税の順位です。
となっています。
ランキング上位5位までは、いずれも20%以上という高い消費税の国が占めています。
ちなみに日本は58位(消費税8%・下から6位)です。
消費税が高い国のメリット~まとめ
今回は、消費税が高い国のメリットと消費税の高い国が幸福度ランキング上位の理由などについて見てきました。
消費税が高い国のメリットは、社会保障の充実により生活にかかわる支出が少ないことがあげられます。
高い消費税が生活や人生の安心感につながっていることが、幸福度ランキング上位の理由にもなっているといっていいでしょう。
日本では2019年10月から消費税が10%に引き上げられますが、引き上げた効果を国民が実感できるかどうかが注目されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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