近年、ボクシングでは王座統一戦が注目されていますが、そもそもボクシング団体の数と種類はどうなっているのでしょうか?
WBAとWBCぐらいは聞いたことがあるという方も少なくないかとは思いますが、他にもいろいろあって一度わかりやすく一覧表で整理しておきたいところです。
また、ボクシング団体の数が複数あるということは世界チャンピオンも複数存在することになり、どこの団体のチャンピオンが強いのかレベルに違いはあるのかも気になります。
今回は、ボクシング団体の数と種類一覧と、どこが強いのかレベルに違いはあるのかを見ていきます。
ボクシング団体の数と種類一覧
ボクシング団体の数はマイナー団体も含めて多数存在しますが、現在ではWBA・WBA・IBF・WBOの4種類の団体が主要4団体と呼ばれています。
それぞれの団体には歴史やルールなどに若干の違いがあります。
中にはその団体にしかない特徴もあり、覚えておくと観戦の際には役立つかと思われます。
ボクシング主要4団体の主な特徴と違いを、一覧表で見ていきましょう。
ボクシング団体の種類と特徴・違いなど一覧
WBA | WBC | IBF | WBO | |
設立 | 1921年 | 1963年 | 1983年 | 1988年 |
本部 | パナマ | メキシコ | アメリカ | プエルトリコ |
加盟国 | 90か国 | 161か国 | 65か国 | 27か国 |
ダウンのルール | スリーノックダウン制 | フリーノックダウン制 | フリーノックダウン制 | スリーノックダウン制 |
チャンピオンベルト | 黒 | 緑 | 赤 | 赤茶 |
採点公開 | なし | あり | なし | なし |
WBA
WBA(World Boxing Association):世界ボクシング協会
本部:パナマシティ(パナマ)
チャンピオンベルトの色:黒
1921年設立と最も歴史が古く、90か国が加盟しています。
1ラウンド内で3回のダウンでノックアウト負けとなるスリーノックダウン制を採用しています。
最も歴史が古い老舗団体
WBC
WBC(World Boxing Council):世界ボクシング評議会
本部:メキシコシティ(メキシコ)
チャンピオンベルトの色:緑
1963年設立で、加盟国は161か国と最多です。
WBCの最大の特徴は4団体の中で唯一、4Rと8Rの終了時に採点を公表するオープン・スコアリング・システムを採用していることでしょう。
オープン・スコアリング・システムによってそれまでの採点が選手や観客にわかるため、選手のその後の戦い方にも影響を与えます。
1ラウンド内で何回ダウンしてもOKのフリーノックダウン制を採用しています。
加盟国が最多の団体
オープン・スコアリング・システム
IBF
IBF(International BoxingFederation):国際ボクシング連盟
本部:ニュージャージー州(アメリカ)
チャンピオンベルトの色:赤
1983年設立で65か国が加盟しています。
IBFの最大の特徴は4団体の中で唯一、当日計量が行われることです。
フリーノックダウン制を採用しています。
当日計量
WBO
WBO(World Boxing Organization):世界ボクシング機構
本部:サンファン(プエルトリコ)
チャンピオンベルトの色:赤茶
1988年設立の最も新しい団体で、27か国が加盟しています。
スリーノックダウン制を採用しています。
最も新しい団体
ボクシング団体のどこが強いのかレベルに違いは?
ここまでボクシング団体の数と種類などを見てきました。
ボクシング団体が4つあるということは世界チャンピオンが4人存在することを意味します。
ボクシング4団体の中でどこが最も強いのか、レベルに違いはあるのでしょうか。
結論から言うと、4団体の中で強い団体はどことか、レベルに違いはありません。
時代によっては○○という団体のチャンピオンが最強ではないかということはあっても、また違う時代には△△が強いというように必ずしも同じ団体のチャンピオンがどの時代も最強ということは言い切れません。
ボクシング団体の種類が多いだけに、ファンにとっては真の世界チャンピオンがだれなのかわかりにくい状況は終わりにしてほしいところです。
となると、求められるのが団体の枠を超えた王座統一戦の開催です。
他にも4団体のチャンピオンや強豪選手によるトーナメント戦となるWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)も開催されるようになりました。
近年では最強のチャンピオンを決めようという機運が高まっており、王座統一戦の開催も以前よりは多くなっています。
ボクシングの王座統一戦については、こちらの記事もあわせてどうぞ↓
ボクシング団体の種類一覧~まとめ
今回は、ボクシング団体の数と種類一覧と、どこが強いのかレベルに違いはあるのかを見てきました。
ボクシング団体の数はマイナー団体も含めると多数存在しますが、現在ではWBA・WBA・IBF・WBOの4種類の団体が主要4団体と呼ばれています。
それぞれの団体は歴史やルールなどが若干異なり、中にはその団体にしかない特徴もあります。
4団体でどこが強いのかは言い切れず、レベルに違いはないといっていいでしょう。
ボクシング団体の数や種類が多いということは世界チャンピオンが複数存在することを意味し、近年では王座統一戦やWBSSなどの開催で最強のチャンピオンを決める動きが注目されています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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