ギターの老舗メーカー、ギブソンがなんと倒産してしまいました。
現在でも愛用者の多いギターだけに多少なりともショックを受けている方もいらっしゃることと思います。
レスポール、フライングVなど数々の名器を生み出してきた名門ブランドに一体何があったのでしょうか?
今後、これらの名器の生産は続くのか、はたまた価値が上昇して値段が跳ね上がるのか、気になるところです。
今回は、ギブソンの倒産でレスポールの価値は上昇するのか、フェンダーは大丈夫なのか、について見ていきます。
ギブソンの倒産
ギターの老舗メーカーであるギブソンが5月1日、倒産しました。
その昔からフェンダーと並んで、ギターの2大ブランドとして名を馳せてきました。
かつては、シェア世界No1を誇ったほどです。
フェンダーのストラトキャスターに対して、ギブソンのレスポールという両社の看板は、ずっとギタリストの憧れでもありました。
また、古いモデルはヴィンテージ・ギターとして大変価値の高いギターとして扱われています。
ギブソンを使用してきた有名ギタリストは数多く、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックス、ゲイリー・ムーア、マイケル・シェンカーなど数え切れないほどいます。
ただ、倒産はしましたが、経営再建を目指して、ギターの生産は続けられるようですから、ギブソンファンにとっては安心といえば安心ですが、具体的にどういう形を取るのかは、まだ発表されていません。
ギブソン倒産の原因
それにしても世界シェアNo1を誇ったギブソンがなぜ倒産してしまったのでしょうか?
倒産の原因を探ると次のようなことが浮かび上がってきました。
・単純にギタリスト人口が減少している
・ギブソン・フェンダー以外のメーカーの台頭
・新しいモデルが出ない or 売れない
・オンキョーやフィリップスの家電事業への参入失敗
若者のロック離れや有名ギタリストがフェンダーのストラトキャスターへチェンジする例も多く、経営にはマイナスに作用することが多かったのが痛いですね。
ギブソンの倒産でレスポールの価値が上昇?
こうなると次に気になるのが、ギブソンの倒産でレスポールの価値が上昇してしまうのではないか、ということです。
ここしばらくは、経営方針を巡る話し合いが続き、ギブソンの将来がどうなるか分からないことからギブソンのギターの価値は上がるでしょう。
特にただでさえ高い価値があるヴィンテージものの取引価格はどれくらい跳ね上がるのか未知数です。
その中でも特にレスポールの価値は相当上がるのではないでしょうか?
もし、目をつけけているギブソンのギターがあれば、早めに入手したほうがいいかもしれません?
フェンダーは大丈夫?
さて、ギブソンと並ぶギターの名門ブランド、フェンダーはどうでしょうか?
フェンダーも数多くの有名ギタリストが使用しており、リッチー・ブラックモア、ジミ・ヘンドリックス、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、イングヴェイ・マルムスティーンなどが挙げられます。
ギブソンと違うのは、現在でもメイン・ギターとして使用しているギタリストが多いということです。
これは、バカのできないことでロック・ギターの場合、憧れのギター・ヒーローがいて同じモデルのギターを使いたいと思うケースが多々あります。
そのギタリストのアーティスト・モデルの売れ行きにも影響を及ぼします。
とはいえ、フェンダーも収益が厳しいのは同様で、CEOが変わったり、新規株式公開を取りやめたりしています。
新しい製品も売れないことなどギブソンと重なる部分も多く、いつギブソンと同じ轍を踏むとも限りません。
ギター業界全体として厳しいことには変わりないのです。
ただ、異業種に参入して赤字を拡大するといった失敗がないのが救いともいえるでしょう。
まとめ
今回は、ギブソンの倒産でレスポールの価値上昇するのか、フェンダーは大丈夫なのか、について、まとめてみました。
ギブソンの倒産により、ギブソンのギターの価値、とりわけレスポールの価値が上がることが予想されますが、高価なギターだけに簡単に買いましょうというわけにもいかないのが頭の痛いところです。
今後の動向に注目しながら、検討していくべきでしょう。
それにしてもギブソンUSAが買収されて、変な名前になってほしくないですね。
過去のレガシーがこれからも輝き続けることを祈っています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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