わんこそばは名前からして可愛らしい響きがありますが、その名前の由来はどこからきているのでしょうか?
また、発祥の地はどこの県なのでしょうか?
名前のわんこの意味や給仕さんがリズミカルにそばをお椀に入れる時の掛け声の意味も気になります。
今回は、わんこそばの由来と発祥の地はどこの県なのか、また、名前の「わんこ」と掛け声の意味についても見ていきます。
わんこそばの由来と発祥の地はどこの県?
「わんこそば」の由来は諸説ありますが、3つの説がよく知られているところです。
ひとつは、祭事や宴会の席で大勢の客にそばを振る舞う際に一度にたくさんのそばをゆでることができず、少しずつゆでて椀に小分けして出した、という説です。
もうひとつは、400年以上前に藩主南部利直が江戸に向かう途中で花巻に立ち寄り、お椀に一口サイズで出されたそばを気に入って何度もお代わりをした、という説です。
さらにもうひとつは、岩手県盛岡市出身の政治家・原敬(1856~1921年)が帰省してそばを食べた時、「そばはわんこに限る」と言ったことから広まった、という説です。
発祥の地はどこの県なのかはもうお分かりの通り、東北地方の岩手県です。
岩手県のどこが発祥の地なのかは上述のように、花巻説と盛岡説があります。
わんこそばの由来
- 一度にたくさんのそばをゆでることができず、少しずつ小分けにして出した、という説
- 花巻に立ち寄った藩主南部利直が、一口サイズのそばを何度もお代わりした、という説
- 岩手県盛岡市出身の政治家・原敬の「そばはわんこに限る」から広まった、という説
わんこそばの名前のわんこの意味
わんこそばの由来と発祥の地はどこの県なのかは、わかりました。
では、わんこそばの名前の「わんこ」はどういう意味なのでしょうか。
わんこそばの名前の「わんこ」の意味は、そばが入っている器のことです。
「お椀」といいいますが、わんこそば発祥の地である岩手県の方言で「わんこ」といいます。
岩手県では「お椀」に限らず、名詞の後ろに「っこ」と付けることが多くあります。
例えば、犬なら「犬っこ」、馬なら「馬っこ」などと呼びます。
岩手の有名なお祭り「チャグチャグ馬コ」もやはり岩手県の方言がお祭りの名前になりました。
「わんこ」という名前から犬が関係しているのではないかと思われるかもしれませんが、犬とは無関係です。(笑)
わんこそばの名前の「わんこ」の意味
- 「わんこ」= そばが入っている器の「お椀」
わんこそばの掛け声の意味
「わんこそば」は、給仕さんとのテンポ良い掛け合いも楽しみのひとつです。
お椀に入った一口ぐらいのそばを食べ終わるごとに給仕さんが次々とそばをお椀に入れ、お客さんがお椀の蓋を閉じるまで続きます。
この時、「はい、じゃんじゃん」「はい、どんどん」という掛け声とともにそばを入れていきますが、掛け声の意味は「もっと、もっと食べて!」です。
また、岩手県花巻市で開催されている「わんこそば大会」では行司がいて、「けけけ(食え食え食え)、のめのめ」という掛け声がかかります。
「けけけ」の「け」は岩手県の方言で「食え」という意味で、「けけけ」は「食え食え食え」という「わんこそば大会」特有の掛け声です。
わんこそばの掛け声の意味
- 「はい、じゃんじゃん」「はい、どんどん」⇒「もっと、もっと食べて」
- 「けけけ、のめのめ」⇒「食え食え食え、飲め飲め」
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わんこそばの由来と発祥の地はどこの県?~まとめ
今回は、わんこそばの由来と発祥の地はどこの県なのか、また、名前の「わんこ」と掛け声の意味についても見てきました。
わんこそばの由来は以下の3つの説で、発祥の地は岩手県です。
- 一度にたくさんのそばをゆでることができず、少しずつ小分けにして出した、という説
- 花巻に立ち寄った藩主南部利直が、一口サイズのそばを何度もお代わりした、という説
- 岩手県盛岡市出身の政治家・原敬の「そばはわんこに限る」から広まった、という説
名前の「わんこ」の意味はそばが入っている器の「お椀」のことで、掛け声の意味は「はい、じゃんじゃん」「はい、どんどん」は「もっと、もっと食べて!」、「けけけ」は「食え食え食え」という意味の「わんこそば大会」特有の掛け声です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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