「海の日」は、日本の国民の祝日のひとつですが、歴史的には新しいほうの祝日になります。
「海の日」は、季節的には梅雨が明けるか明けないかの季節で、すでに海開きをしている地域も多い季節かと思います。
「海の日」も定着してきた感がありますが、では、いつから始まって、どんな由来や意味があるのかご存知でしょうか?
「海の日」とは何でしょうか?
今回は、「海の日」とは何か?またいつから始まって由来にはどういう意味があるのか、などを見ていきます。
海の日とは何?意味は?
「海の日」が制定されるまで、日本では7月は祝日がありませんでした。
5月のゴールデンウィークが終わるとお盆休みまでは平日の休みはなかったことになります。(「山の日」は、「海の日」の後に制定されています。)
「海の日」は、7月の第3月曜日ですが、2020年のみ東京オリンピック開催に伴い、開会式前日の7月23日(木)になります。
祝日法では、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを「海の日」の趣旨としています。
また、7月1日から31日までの7月1か月間を「海の月間」と定めていて、7月を「海」に対する理解と認識を高める期間にしています。
しかし、3連休ということもあって、現実としては海の恩恵に感謝するというよりはイベントや行楽の意味合いが強くなっているように思われます。
海の日は、いつから始まった?
続いて、「海の日」は、いつから始まったのでしょうか?
割と最近のことだというのはわかりますが、お忘れの方も多いのではないかと思います。
「海の日」は、1995年(平成7年)に制定され、翌年の1996年(平成8年)から施行されています。
つい最近のことかと思っていましたが、施行からすでに20年以上が経過しているんですね。
そして制定当初は7月20日が「海の日」でしたが、2003年(平成15年)の「祝日法改正(ハッピーマンデー制度)」によって、7月の第3月曜日に変わりました。
これで月曜日が祝日になり、毎年3連休になりました。
ちなみに、「海の日」は海外にもあり、アメリカでは5月22日の「国立海洋デー」、イギリスの6月8日「海の日」、スペインの7月16日「海の守護聖母聖カルメンの日」などです。
しかし、いずれの国も平日扱いで、国民の祝日としている国は日本のみです。
海の日の由来は船ってどういう意味?
祝日としての「海の日」が、1996年(平成8年)から始まったというのはわかりました。
では、「海の日」の由来は、どうでしょうか?
実は、「海の日」の由来には「船」が関係しています。
「海の日」は、祝日となる前は、1941年(昭和16年)から「海の記念日」と呼ばれていました。
さらに時代を翻ること1876年(明治9年)、明治天皇が東北地方巡幸を行った時に「明治丸」という船で航海をし、横浜港に入港しました。
この「明治丸」という船は灯台巡視船で、通常、明治天皇は巡幸には軍艦で航海していました。
その「明治丸」という船の入港日が7月20日だったことに由来して、「海の記念日」と名付けられました。
ちなみに、「海の日」は7月の第3月曜日ですが、「海の記念日」は今でも7月20日のまま変わらずに残っています。
まとめ
今回は、「海の日」とは何か?またいつから始まって由来にはどういう意味があるのか、などを見てきました。
まとめると、「海の日」は、7月の第3月曜日で、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨としています。
また、「海の日」は、1996年(平成8年)から始まって、その由来には「船」が関係しています。
当初の趣旨とは変わってきて、海の恩恵に感謝するというよりはイベントなどレジャー的な意味合いが強くなっているように思います。
祝日には、その意味や由来を考えてみるのもいいかもしれませんね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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