紫陽花がきれいに咲く季節というと梅雨の時期という印象があります。
紫陽花の名所では、見頃の時期ともなれば、多くの見物客で賑わいます。
しかし、最近では気候変動などの影響もあって、開花の時期や見頃の時期も前後することが多くなっているようですね。
中には狂い咲きといって10月や11月に咲く紫陽花もあります。
紫陽花の季節はいつまでなのでしょうか?
今回は、「紫陽花の季節はいつまでで見頃の時期は何月?狂い咲きはもっと遅い!」と題して、紫陽花の季節について見ていきます。
紫陽花の季節はいつまで?
紫陽花が咲く時期は、一般的には梅雨の時期とちょうど重なります。
紫陽花は土からの水分をとても多く吸い上げる花なのですが、水分の多い梅雨の時期は、紫陽花のイメージにピッタリですね。
最近では異常気象の影響で、梅雨明けが早まっている傾向が見られますが、梅雨の時期は月でいえば6月~7月になります。
紫陽花の開花の時期は、梅雨の時期より少し早い5月頃で、紫陽花は5月~7月に咲く花ということになります。
これは季節でいうと春でもなく夏でもなく、初夏です。
紫陽花の季節はいつまでかは、夏が来る前の初夏までということになります。
紫陽花の見頃の時期は何月?
紫陽花の季節がいつまでかはわかりました。
しかし、紫陽花の季節の初夏でもいつでもいいというわけではないと思います。
やはり咲き始めや枯れ始めの時期はイマイチだと思います。
では、紫陽花が一番きれいな見頃の時期というと何月になるのでしょうか?
何をもって紫陽花の開花というのかは、一般的には花弁を支えるがく片が開いた時をいい、本来の紫陽花の花(真の花)は、がく片の奥にある小さく色づいた部分です。
紫陽花の開花日は、標本木でこの真の花が2~3輪咲いた状態となった最初の日をいいます。
紫陽花はこの日から見頃の時期となります。
そして、紫陽花の花は幸いなことに桜などと違い見頃の時期が長いので、長期間に渡って私たちの目を楽しませてくれます。
縦長の日本では紫陽花の開花時期には地域差がありますが、紫陽花の見頃の時期は何月かというと6月~7月といえるでしょう。
そして、気象庁によると1981年から2010年の30年間の平年値では、
・5月終わりに九州地方南部
・6月10日に九州地方北部と四国地方から近畿地方にかけての太平洋側を結ぶ地域
・6月20日に中国地方と北陸地方南部から関東地方南部にかけてを結ぶ地域
・6月30日に関東地方北部と甲信越地方を結ぶ地域
・7月に東北地方から北海道
・8月中旬に北海道北部
に開花日を迎えています。
あじさいの開花日の等期日線図<1981~2010年 平年値> (気象庁)
気象庁より引用
紫陽花の狂い咲き
梅雨の花として有名な紫陽花ですが、実は秋に咲く紫陽花があるんですね。
このように季節外れに咲いた花のことを狂い咲きの花というんですが、昨今の異常気象の影響で変な時期に桜や梅が咲いたというニュースはみなさんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
紫陽花の場合は、9・10・11月に咲く場合も見られますね。
狂い咲きとはいっても狂っているわけではなく、何らかの理由で栄養や成長が間に合わずに本来咲くべき時期に咲くことができなかった場合に起こります。
つまり、季節外れの時期に栄養や成長が開花に達してしまったわけです。
狂い咲きすには、他にも品種の特性や生産者が温度調整して出荷時期を調整している場合などもあるようです。
紫陽花の季節はいつまで~まとめ
今回は、「紫陽花の季節はいつまでで見頃の時期は何月?狂い咲きはもっと遅い!」と題して、紫陽花の季節について見てきました。
まとめると、
・紫陽花の季節はいつまでか? ⇒ 初夏まで
・見頃の時期は何月か? ⇒ 6月~7月
・狂い咲きはもっと遅く9・10・11月に咲く場合も!
紫陽花は梅雨に咲く花というイメージがありながらも、異常気象の影響もあって実際には例外も少なくないようです。
日本の縦長の国土も見頃の時期の地域差につながっています。
しかし、紫陽花の場合は見頃の時期が長いので、鑑賞旅行に出かけるのには予定を立てやすくていいのではないでしょうか。
鬱陶しい梅雨の時期も紫陽花を楽しみに乗り切りたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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