ラジオは音声だけで映像はありませんが、筆者は車を運転している時などはよく聞きます。
このラジオ放送にはAMとFMがあるのは、よく知られていると思います。
音質の面ではFMがいいのは明らかですし周波数帯が違うのはわかりますが、ラジオのAMとFMの意味とその他の違いは何でしょうか?
今回は、「ラジオのAMとFMの意味と周波数帯の違いは?音質はどっちがいい?」と題して、ラジオのAMとFMの意味と違いについて見ていきたいと思います。
ラジオのAMとFMの意味と周波数帯の違い
ラジオのAMとはAmplitude Modulationの略で、日本語で言うと振幅変調方式という意味です。
これに対して、ラジオのFMとはFrequency Modulationの略で、日本語で言うと周波数変調方式という意味です。
意味としてはそういうことなのですが、決定的に違うのが利用している周波数帯の違いで、AMではkHz(キロヘルツ)、FMではMHz(メガヘルツ)の電波を利用しています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
ラジオのAMの意味
ラジオのAMは、電波の強弱で音を伝送するという単純な方式です。
・長所…海外にも届くほど広範囲に伝送可能
・短所…ビルの壁やパソコンなど他の電子機器の電波の影響を受けやすく聞こえにくい
ラジオのFMの意味
ラジオのFMは、AMと違い電波の強さは同じで、周波数を変化させることによって伝送する方式です。
・長所…他の電子機器の電波の影響を受けにくいため建物の中でも聞こえやすく高音質
・短所…AMと違い受信域がせまいため、電波の届く範囲は数十km~100km程度
ラジオのAMとFMでは音質はどっちがいい?
ラジオのAMとFMの音質はどっちがいいかのかは明らかですね。
音質という面ではAMよりFMがいいのはよく知られていることかと思います。
AMが信号波の最大周波数が7.5kHzまでなのに対して、FMは15kHzまで伝送できるので音質はFMのほうが高音質になります。
他の電子機器の電波の影響を受けにくいので、納得ですね。
電波の強さは一定なので受信さえできれば、いつでもクリアで高音質な音を聞くことができるというわけです。
高音質のためか、AMよりFMのほうが音楽番組が多いような気がしますね。
ラジオのAMとFMの未来
ところで最近、AMラジオ局がAM放送をやめて、FMに切り替えられるよう日本民間放送連盟に要望しています。
すでにAM47社のうち、44社がAMの番組をFMでも流すFM補完放送(ワイドFM)を実施しています。
AM放送をやめたい最も大きな理由はコストで、AM波の送信所は広い土地が必要で、古い送信所も多く建て替えとなれば経営的にも厳しいのが現状です。
AMに対してFMは簡易な設備で放送できるので、FMに一本化したいわけです。
また年々、広告収入が減少しているのも経営的には大きな問題です。
さらにAM送信所の広い土地は、海辺や河川敷に多く水害や津波の心配もあります。
FMはこれまで通り放送されるでしょうが、今後AMがどうなるかは微妙なところですね。
しかし、遠くまで電波を飛ばせるAMの長所も広い北海道などでは必要で、今後の課題といえそうです。
ラジオのAMとFMの意味と周波数帯の違い~まとめ
今回は、「ラジオのAMとFMの意味と周波数帯の違いは?音質はどっちがいい?」と題して、ラジオのAMとFMの意味と違いについて見てきました。
ラジオのAMとFMの意味は、AMは電波の強弱で音を伝送する振幅変調方式、FMは周波数を変化させることによって伝送する周波数変調方式で、AMとFMの違いはこの伝送方式と利用している周波数帯の違いです。
さらに音質の違いもあり、電波の強さは一定で他の電子機器の電波の影響を受けにくいので、AMよりFMのほうが高音質です。
AM、FMともに一長一短はありますが、コストの面で安く済むことから未来のラジオ放送はFM中心になる可能性も高まっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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