東北新幹線は東京から東北地方へ向かう新幹線で、東北を訪れる多くの人たちにとって重要な移動手段となっています。
ビジネスや観光など、さまざまな目的で利用されるこの路線では、乗車中の快適性を向上させるためにも座席番号や進行方向との関係を事前に把握しておくことが重要です。
座席の選び方ひとつで、移動時間の快適さは大きく変わります。例えば、車窓からの景色を楽しみたい場合や、荷物を置きやすい座席を確保したい場合、または他の乗客との距離を保ちながら静かに過ごしたい場合など、目的に応じた最適な座席選びが求められます。
しかし、これらを意識せずに座席を指定すると、想像とはまったく異なる状況になってしまうこともあります。
東北新幹線の車両とレイアウト、座席番号の調べ方などを理解し、どのようにすれば自分にとって最適な座席を確保できるのかを把握しておくことで快適な移動ができます。
今回は、東北新幹線の座席番号と進行方向、車両とレイアウト、座席の調べ方・選び方などを見ていきます。
東北新幹線の座席番号と進行方向
東北新幹線の座席番号と進行方向について、まずは基本的なところから見ていきましょう。座席番号はわかりやすく設定されていますが、進行方向が変わることで、勘違いしてしまうこともあります。
新幹線の進行方向の基本
新幹線の進行方向とは、列車が走行する向きを指します。東北新幹線は東京駅を起点とし、南(東京方面)へ向かう「上り」と北(青森方面)へ向かう「下り」があります。
座席の向きは基本的に進行方向に合わせて設定されていますが、多くの車両では回転させることが可能です。
東北新幹線の座席番号の構造
東北新幹線の座席番号は、車両ごとに統一されたルールで設定されています。通常、1号車から順に番号が振られ、各座席にはA~Eのアルファベットが付与されています。
また、座席番号の配置は、利用者が分かりやすいように工夫されており、窓側・通路側の識別がしやすくなっています。
座席の列は通常、1列から始まり、車両の最後部まで続きます。普通車では3列+2列(A・B・C席とD・E席)の配置が一般的で、グリーン車は2列+2列(A・B席とC・D席)、グランクラスはさらに広い2列+1列(A・B席とC席)の配置になっています。
座席番号の振られ方は一定のルールに従っており、例えば1号車の1番A席は必ず最前列の窓側となります。
基本的に南(東京方面)へ向かう「上り」では1号車が先頭車両となり、逆に北(青森方面)へ向かう「下り」では1号車が最後尾の車両となります。
座席表の見方と特徴
座席表は、1列に配置された座席の種類(普通車・グリーン車・グランクラス)や、窓側・通路側の区分が明確に示されています。
座席表を確認することで、希望の座席を選びやすくなります。1号車が先頭車両なのか、最後尾の車両なのかを忘れずにチェックしておきましょう。
東北新幹線の車両と座席レイアウト・荷物置き場
続いて、東北新幹線の車両タイプと座席レイアウト、荷物置き場などについて見ていきましょう。東北新幹線には下記の通り、さまざまな車両タイプがあり、座席レイアウトも異なります。
東北新幹線の車両タイプ
東北新幹線では、主に以下の車両が運行されています。
- E2系(やまびこ・なすの)
- E5系(はやぶさ・はやて・やまびこ・なすの)
- E6系(こまち・はやぶさ・やまびこ・なすの)※こまちは秋田新幹線
- E7系(はやぶさ)
これらの車両にはそれぞれ特徴があり、座席の配置も異なります。
車両ごとの座席レイアウト
東北新幹線の各車両の座席レイアウトは以下の通りです。
- 普通車(普通席):3列+2列の5席配置(E2系・E5系・E7系)
- 普通車(普通席):2列+2列の4席配置(E6系)
- グリーン車:2列+2列の4席配置(E5系・E7系)
- グランクラス:2列+1列の3席配置(E5系)
荷物置き場の位置と利便性
東北新幹線では、大きな荷物を収納するスペースとして、最後部に専用の荷物置き場が設置されている車両があります。
これにより、特にスーツケースや大型バックパックを持っている旅行者にとっては便利な収納スペースが確保されており、快適な移動が可能となります。
また、一部の座席では前後のスペースを活用できるようになっています。たとえば、最前列や最後列の座席では前に座席がないため、比較的広い足元スペースを利用することができます。
このような座席は、荷物を手元に置いておきたい場合や、足を伸ばしてリラックスしたい場合に適しています。
特に長距離移動の際には、荷物の置き場所を事前に考えて座席を選ぶことで、より快適な旅を楽しむことができるでしょう。
東北新幹線の座席番号の調べ方と選び方
東北新幹線の座席番号と進行方向、車両タイプや座席レイアウトについてはわかりました。ここでは東北新幹線の座席番号の調べ方や選び方を見ていきます。
座席番号の見方
座席番号は、車両ごとに統一されたルールで割り振られています。
- 1号車から順に番号が振られる
- 座席アルファベットはA~Eの順
- A・E席が窓側、B・C・D席が内側・通路側
座席の向きと選択基準
座席を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると快適な移動ができます。
- 景色を楽しみたい場合:窓側のAまたはE席
- 移動の利便性を重視:通路側のCまたはD席
- 静かに過ごしたい場合:デッキから遠い座席
上りと下りの座席番号の違い
東北新幹線では、上りと下りで同じ車両番号でも進行方向が逆になることがあります。そのため、希望の座席が進行方向に向いているかどうかを事前に確認することが重要です。
特に、固定座席がある車両では、乗車前に向きを把握しておかないと、意図しない方向を向いた座席になってしまう可能性があります。
また、座席の向きによって外の景色の見え方や日差しの当たり方が変わるため、旅行の楽しみ方にも影響を及ぼします。長時間の乗車では、足元のスペースやリクライニングの快適性も考慮すると良いでしょう。
さらに、座席表を活用することで、どの車両のどの座席が進行方向を向いているかを確認できます。
座席指定の際には予約システムの座席マップをチェックし、自分の希望する向きの席を確保することがポイントです。
東北新幹線の座席番号と進行方向~まとめ
今回は、東北新幹線の座席番号と進行方向、車両とレイアウト、座席の調べ方・選び方などを見てきました。
東北新幹線の座席を選ぶ際には、座席番号と進行方向の関係を理解しておくことがポイントです。座席の向きによって景色の見え方や快適性が変わるため、事前に進行方向を把握しておくと安心です。
景色が見やすい窓側の座席を選ぶのか、通路側の席を選んで移動のしやすさを重視するのかなど、自分の目的に応じた座席選びをすることが大切です。座席表を活用し、希望の座席を確保することで、より快適な旅を楽しむことができるでしょう。
特に長時間の移動では、リクライニングのしやすさや足元のスペースも考慮し、できるだけ快適な座席を選びたいところです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント