新型コロナウィルスの感染が拡大している中、全国で唯一感染者がいない状態を続けているのが岩手県です。
これだけ大流行している中で、岩手県だけ新型コロナウイルス感染者がいないのはもはや奇跡的なことです。
岩手県に感染者がいないのがなぜかを追求することで、何かわかることがあるかもしれません。
今回は、岩手に新型コロナウイルス感染者がいないのはなぜか、検査数は十分なのかなどについて見ていきます。
岩手に新型コロナウイルス感染者がいないのはなぜ?
岩手に新型コロナウイルス感染者がいないのはなぜか、その理由を知るには岩手県が持つ特徴や個性を知ることがポイントといえます。
寒い気候や広い面積、豊かな自然など岩手県の特徴はたくさんありますが、新型コロナウイルス感染者がいないことと必ずしも結び付くものでもありません。
そんな岩手県で新型コロナウイルス感染者がいない理由として、次の3つが考えられます。
岩手に新型コロナウイルス感染者がいない理由①~人口密度
まず、岩手に新型コロナウイルス感染者がいない第一の理由は、人口密度の低さが影響していると考えられます。
岩手県の人口密度は、下のように全国で北海道に次いで低い都道府県になっています。
これによって感染リスクが高まるといわれる「密閉」「密集」「密接」の3密の状態に他県よりなりにくいといえます。
じゃ北海道はなぜ多いのかという声が聞こえてきそうですが、北海道は札幌雪祭りの時に春節で中国人が大挙押し寄せたことが原因として考えられます。
人口密度(人/㎢)
1位 東京都 6,354.79
2位 大阪府 4,631.03
3位 神奈川県 3,807.54
:
46位 岩手県 80.29
47位 北海道 66.93
さらに岩手は北上山地を中心として内陸と沿岸の2つに大きく分けられていて、人の移動も少ないことも理由にひとつといえそうです。
岩手に新型コロナウイルス感染者がいない理由②~県民性
岩手県民に限ったことではありませんが、よく東北人はまじめで実直な人柄だとよくいわれます。
お上からお達しがでたことには素直に従う県民性でもあり、よく指示を守っています。
また、緊急事態宣言が発令される前から新型コロナウイルスに対しては警戒感がありました。
ここ数か月、テレビでは毎日、朝から晩まで新型コロナウイルスの話題で溢れていますから岩手にいつ入ってきてもおかしくないと感染予防に努めてきたことも功を奏してきたといえるでしょう。
岩手に新型コロナウイルス感染者がいない理由③~運
そして、個人的にはこれが一番の理由だと思うのですが、運がいいということです。
今の日本社会のこれだけ人・物の行き来が激しい時代において、岩手だけ新型コロナウイルス感染者がいないというのはどうしても考えづらいことです。
岩手県の人口は現在、約122万人なのですが、そのうち約30万人が県庁所在地の盛岡市に集中しています。
北東北の玄関口で人の往来も多い盛岡市で新型コロナウイルス感染者がいないのは、もはや運がいいといいとか考えられません。
岩手県民も薄々はどこかにいるはずだと思っていますし、運が占める要素が強いのかなと思っています。
岩手の新型コロナウイルスの検査数
新型コロナウイルスの国内での感染拡大以来、問題となっている日本のPCR検査数ですが、医療崩壊を防止するという目的ですべての方に実施してきませんでした。
世界から見ても日本のPCR検査数はかなり少ないですが、そんな中で岩手県のPCR検査数は全国最少の302件です。(4月27日まで)
人口に対する検査人数においても0.008%と全国最低となっており、次いで低い福島県の0.018%と大きな差があります。
上述した人口密度の低さも影響しているので一概には何とも言えませんが、このような検査数の少なさが感染者がいないことに影響しているのではないかという声もあります。
医療崩壊を心配して検査の申し出を控えていたとすれば話は別ですが、新型コロナウイルスに感染したと疑われる症状がないということであれば、岩手の新型コロナウイルスの検査数の少なさも納得できる数字というところでしょう。
追記:その後、岩手県のPCR検査数は1,290件まで増えましたが、新型コロナウイルス感染者は確認されていません。(7月22日まで)
岩手の新型コロナウイルス感染者~まとめ
今回は、岩手に新型コロナウイルス感染者がいないのはなぜか、検査数は十分なのかなどについて見てきました。
岩手に新型コロナウイルス感染者がいないのは、人口密度の低さ、まじめで実直な県民性、そして運がいいということが理由としてあげられます。
また、岩手はPCR検査数が全国最少となっていますが、この検査数の少なさが感染者数ゼロに影響しているかどうかは何ともいえないところです。
岩手県民も感染者はいるはずだと思っていますが、できればこのまま感染者ゼロ記録が続くことを祈ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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