北海道といえば、日本の都道府県の中で、最北端かつ最大の面積を誇ります。
北海道の魅力はたくさんあって数え切れないほどですが、その雄大な自然に惹かれる方は多いのではないでしょうか。
中でもオホーツク海に突き出た知床半島は手つかずの自然が残されており、世界遺産にも登録されていることは、有名かと思います。
広い北海道ですから知床以外にも世界遺産は何個か登録されているように思います。
では、北海道の世界遺産の数は知床以外には何個あるのでしょうか?
今回は、北海道の世界遺産の数は知床以外は何個あるのかを見ていきたいと思います。
北海道の世界遺産の数は何個?
結論から言うと、ちょっと以外なのですが、北海道の世界遺産の数は知床と北海道・北東北の縄文遺跡群の2個だけです。
広い北海道ですから、知床以外にも何個か登録されていると思ったのですが、ちょっと拍子抜けする方もいらっしゃるかと思います。
しかし、日本で登録されている世界遺産は47ある都道府県に26個です。(2024年10月末時点)
世界遺産が1個もない都道府県の方が多いのですから、考えてみれば納得ですね。
世界遺産には、自然遺産と文化遺産、そして両方の要素を兼ね備えた複合遺産の3種類がありますが、知床は日本で3例目の世界自然遺産で2005年7月に、北海道・北東北の縄文遺跡群は世界文化遺産として2021年7月に世界遺産に登録されています。
北海道の世界遺産~知床の見どころ
知床は、北海道の北東部に位置しており、オホーツク海に突き出た半島です。
知床半島は海の生態系と陸の生態系が相互にシンクロし合う場所であり、シマフクロウなどの絶滅危惧種など数々の野生動物の生息地でもあります。
陸地は知床連山などの山々や湖、滝など多くの手つかずの自然が残され、海にはクジラやイルカ、シャチなどの野生動物が見られます。
まさに野生の王国といった感じで、車で道路を走っているとエゾシカやキタキツネ、ヒグマなどが普通に姿を見せます。
そんな世界自然界遺産・知床の主な見どころを数か所見ていきましょう。
世界遺産・知床の見どころ①~知床五湖
知床五湖はその名の通り、原始森の中の5つの湖で、知床半島の羅臼岳と硫黄山のふもとに点在しています。
地上遊歩道と高架木道があり、知床の大自然を肌で感じることができます。
世界遺産・知床の見どころ②~知床岬
知床岬は、知床半島の北端に位置しており、無人の灯台(知床岬灯台)があります。
車では行けないのでクルーズで船の上から見ることができ、知床岬の向こう側には太平洋が広がります。
世界遺産・知床の見どころ③~オシンコシンの滝
オシンコシンの滝は、知床半島最大の滝で国道334号線沿いにあるので、アクセスも便利です。
滝が2つに分かれているので、「双美の滝」とも呼ばれており、滝の途中まで階段で上ることができます。
世界遺産・知床の見どころ④~カムイワッカ湯の滝
カムイワッカ湯の滝は、活火山である知床硫黄山から湧き出る温泉が川に流れ込んだ滝です。
滝の水は温かく一部の滝は足を運ぶことができますが、落石の危険性がある箇所は閉鎖されているところがあり立ち入り禁止となっています。
世界遺産・知床の見どころ⑤~知床峠&羅臼岳
知床半島の真ん中ぐらいのところには知床横断道路(国道334号)があり、知床峠では標高1,661mの羅臼岳を目の前に見ることができます。
大自然の中を蛇行しながらの道は駐車場とトイレ以外は人工的なものはほとんど何もありません。
北海道の世界遺産~今後の登録は?
北海道の広さを考えると北海道の世界遺産がかつては知床の1個だけだったのは少ないような気がしますが、北海道としては新たな世界遺産登録を目指して準備を進めています。
世界遺産に登録されるためには、国内の候補遺産リストである暫定一覧表に追加される必要があります。
このため、北海道では文化庁に対して次の2か所を世界遺産候補としてすでに提案書を提出していましたが、2021年7月に北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産への登録が決定しました。
◎北海道東部の窪みで残る大規模竪穴住居跡群(北海道・北見市・標津町共同提案)
◎北海道・北東北の縄文遺跡群(北海道・青森県・岩手県・秋田県共同提案) ⇒ 2021年7月登録!
今後さらに2個、3個と北海道の世界遺産の数が増えていくことを期待したいですね。
北海道の世界遺産の数は何個?~まとめ
今回は、北海道の世界遺産の数は知床以外は何個あるのかを見てきました。
北海道の世界遺産の数は知床と北海道・北東北の縄文遺跡群の2個だけで、広大な面積と豊かな自然を持つ割には少々少ない印象です。
知床は世界自然遺産で手つかずの自然が残された環境はまさに地球の財産と呼ぶにふさわしいものです。
道路も最低限しか整備されていませんから、普通に野生動物に出会えます。
日本の秘境と言っても過言ではないですから、ぜひ一度訪れてその自然の息吹を感じてみることをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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