永瀬拓矢王座に豊島将之九段が挑戦する将棋王座戦2022が、いよいよ開幕します。
前年2021年は永瀬拓矢王座が挑戦者の木村一基九段を3勝1敗で下して見事に2度目の王座防衛に成功しましたが、過去にタイトル防衛に失敗した相手でもある豊島将之九段とどんな戦いになるのか、興味津々です。
因縁の五番勝負は充実したライブ中継で存分に楽しめそうですが、日程はどうなっているのでしょうか?
また、これまでの永瀬拓矢王座と豊島将之九段の対戦成績も気になります。
今回は、将棋王座戦2022の日程とライブ中継一覧や永瀬拓矢王座と豊島将之九段の対戦成績などについて見ていきたいと思います。
王座戦2022の日程
将棋王座戦2022の日程は、8月31日(水)の第1局を皮切りに最終第5局は10月12日(水)となっています。
東京で開幕し、名古屋、京都、神奈川と転戦し、山梨県甲府市で最終局を迎えます。
王座戦は1日制のタイトル戦ですが、夕食休憩があるのが特徴です。
タイトル戦で夕食休憩があるのは1日制では王座戦のみ、他には2日制の名人戦があるのみです。
対局者は永瀬拓矢王座に挑戦者が豊島将之九段で、永瀬拓矢王座は4年連続の王座戦五番勝負登場、豊島将之九段は8年ぶり2度目の王座挑戦となります。
豊島将之九段は藤井聡太竜王へ挑戦の王位戦七番勝負に続いての連続タイトル挑戦です。
将棋王座戦2022の日程と会場など概要は、以下の通りです。
王座戦2022の日程・会場など概要
対局日程と会場
第1局 8月31日(水)
グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)
第2局 9月13日(火)
名古屋マリオットアソシアホテル(愛知県名古屋市)
第3局 9月27日(火)
ウェスティン都ホテル京都(京都府京都市)
第4局 10月4日(火)
元湯陣屋(神奈川県秦野市)
第5局 10月12日(水)
常磐ホテル(山梨県甲府市)
対局者
王座:永瀬拓矢
挑戦者:豊島将之
持ち時間:各5時間
対局開始時間:9:00
昼食休憩:12:10~13:00
夕食休憩:17:30~18:00
王座戦2022の結果
将棋王座戦2022の結果は、永瀬拓矢王座が3勝1敗で防衛に成功し、王座4連覇を達成しました。
永瀬拓矢王座 vs豊島将之九段
第1局 | 第2局 | 第3局 | 第4局 | 第5局 | |
永瀬拓矢王座 | ● | 〇 | 〇 | 〇 | |
豊島将之九段 | 〇 | ● | ● | ● |
王座戦2022のライブ中継一覧
将棋王座戦五番勝負2022は、全5局が初手から終局までライブ中継の予定です。
テレビ放送としては地上波やBSの中継はありませんが、インターネットテレビのABEMA将棋チャンネルなどで生中継の予定、棋譜中継としては王座戦中継サイトと日本将棋連盟中継アプリで生中継される予定となっています。
いずれもプロ棋士による解説付きで将棋界の様々な話題を織り交ぜながらの生中継なので、長時間でも飽きずにを楽しむことができます。
なお、ABEMA将棋チャンネルと王座戦中継サイトは無料、将棋連盟中継アプリは有料となっています。
将棋王座戦2022のライブ中継一覧は以下の通りですので、視聴など詳細はそれぞれのホームページをご参照下さい。
将棋王座戦2022のライブ中継一覧
ABEMA将棋チャンネル
⇒ https://abema.tv/now-on-air/shogi
王座戦中継サイト
⇒ http://live.shogi.or.jp/ouza/
将棋連盟中継アプリ
⇒ https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/
NIKKEI LIVE
⇒ https://www.nikkei.com/live/event/EVT220804005
Paravi
⇒ https://www.paravi.jp/title/99183
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王座戦2022~永瀬拓矢と豊島将之の対戦成績
続いて、永瀬拓矢王座と豊島将之九段の対戦成績を見ていきましょう。
永瀬拓矢王座と豊島将之九段の直接対戦は過去に19局あり、王座戦五番勝負2022開始直前の対戦成績は永瀬拓矢王座の10勝9敗となっています。(8月30日時点)
タイトル戦での対戦はこれまで2020年の第5期叡王戦七番勝負の1度のみで、王座戦が約2年ぶりのタイトル戦激突となります。
この叡王戦では4勝3敗2持将棋1千日手の激闘の末、豊島将之九段が叡王を奪取しました。
過去1回のタイトル戦では豊島九段に軍配が上がっているとはいえ、対戦成績を見てもほぼ互角なのは明らかです。
この王座戦五番勝負2022も壮絶な戦いになるのは、ほぼ間違いないでしょう。
永瀬拓矢と豊島将之の対戦成績
永瀬拓矢王座 10勝 – 豊島将之九段 9勝
※2持将棋
永瀬拓矢と豊島将之の対局一覧
2022年6月9日:順位戦A級⇒先手・永瀬〇(相掛かり)
2021年12月2日:棋王戦・本戦準決勝⇒先手・永瀬〇(相掛かり)
2021年10月26日:王将戦・挑戦者決定リーグ⇒後手・豊島〇(相掛かり)
2021年10月19日:順位戦A級⇒後手・豊島〇(角換わり)
2020年11月30日:王将戦・挑戦者決定リーグ戦プレーオフ⇒後手・永瀬〇(矢倉)
2020年11月22日:日本シリーズ決勝⇒先手・豊島〇(四間飛車)
2020年11月17日:王将戦・挑戦者決定リーグ⇒先手・永瀬〇(矢倉)
2020年9月21日:叡王戦第9局⇒⇒先手・豊島〇(角換わり)
2020年9月6日:叡王戦第8局⇒⇒先手・豊島〇(角換わり)
2020年8月10日:叡王戦第7局⇒先手・永瀬〇(相掛かり)
2020年8月1日:叡王戦第6局⇒⇒先手・豊島〇(横歩取り)
2020年7月23日:叡王戦第5局⇒先手・永瀬〇(相掛かり)
2020年7月19日:叡王戦第4局⇒後手・永瀬〇(横歩取り)
2020年7月19日:叡王戦第3局⇒持将棋(矢倉)
2020年7月5日:叡王戦第2局⇒持将棋(角換わり)
2020年6月21日:叡王戦第1局指し直し⇒先手・豊島〇(角換わり)
2020年6月21日:叡王戦第1局⇒千日手(角換わり)
2020年3月17日:棋聖戦・本戦1回戦⇒先手・永瀬〇(相掛かり)
2020年3月4日:王位戦・挑戦者決定リーグ紅組⇒先手・永瀬〇(矢倉)
2019年7月25日:王座戦・本戦決勝⇒先手・永瀬〇(矢倉)
2014年2月27日:銀河戦・Cブロック8回戦⇒後手・豊島〇(横歩取り)
2011年9月2日:新人王戦・準決勝⇒先手・豊島〇(中飛車)
※成績は王座戦五番勝負2022開始直前(8月30日時点)のものです。
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永瀬拓矢と豊島将之の直近(2022年度)の成績
両対局者の直近の成績もチェックしておきましょう。
2022年度になってからはまだ対局数はそれほど多くありませんが、勝率6割超えのまずまずの成績をキープしています。
両対局者の黒星の多くは藤井聡太竜王によるものです。
永瀬拓矢の2022年度成績
16局10勝6敗(0.6250)
豊島将之の2022年度成績
16局11勝5敗(0.6875)
※2022年8月30日現在の成績です。
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歴代王座
最後に歴代王座もチェックしておきましょう。
王座戦は1953年に一般棋戦として創設され、1983年(第31期)にタイトル戦に格上げされました。
1983年(第31期)までは三番勝負でしたが、1984年(第32期)以降は五番勝負で争われるようになりました。
最多獲得回数は羽生善治さんの24期で、中原誠さんの6期(一般棋戦時代も含めると16期)、永瀬拓矢さんの4期と続きます。
連覇記録は羽生善治さんの19期連続で、中原誠さん(一般棋戦時代も含めると6期連続)と永瀬拓矢さんの4期連続と続きます。
名誉王座の称号は連続5期または通算10期以上保持した棋士に与えられますが、これまで羽生善治さんと中原誠さんの2名が資格を得ています。
タイトル戦に昇格後の歴代王座は、以下の通りです。
歴代王座(タイトル戦昇格後)
1983~1986年 中原誠
1987年 塚田泰明
1988・1989年 中原誠
1990年 谷川浩司
1991年 福崎文吾
1992~2010年 羽生善治
2011年 渡辺明
2012~2016年 羽生善治
2017年 中村太地
2018年 斎藤慎太郎
2019~2022年 永瀬拓矢
王座戦2022の日程とライブ中継~まとめ
今回は、将棋王座戦2022の日程とライブ中継一覧や永瀬拓矢王座と豊島将之九段の対戦成績について見てきました。
将棋王座戦2022の日程は、8月31日(水)の第1局から最終第5局が10月12日(水)の予定で、対局はインターネットテレビのABEMA将棋チャンネルなどで、棋譜中継は王座戦中継サイト、日本将棋連盟中継アプリで生中継の予定です。
永瀬拓矢王座と豊島将之九段の対戦成績は永瀬拓矢王座の10勝9敗とほとんど互角で、タイトル戦でのは2020年の第5期叡王戦七番勝負がありますが、豊島将之九段の4勝3敗2持将棋1千日手の大激闘でした。
王座戦五番勝負2022も壮絶なねじり合いになるのは間違いないでしょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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