藤井聡太七段が谷川浩司九段を破って、初の王将戦挑戦者決定リーグ入りを決めました。
藤井聡太七段にはタイトル挑戦と獲得の最年少記録更新がかかっており、目標に向けてまずは一歩前進といったところでしょう。
毎期、猛者が集う王将戦挑戦者決定リーグにおいて、どんな結果が出るのか注目が集まります。
今回は、最年少記録更新がかかる藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ戦2019の結果について見ていきます。
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ2019の結果速報
王将戦挑戦者決定リーグ戦は、7人の棋士による総当たりとなります。
リーグ戦は9月18日の豊島将之名人VS久保利明九段戦で開幕し、11月19日の最終局一斉対局まで総当たりのリーグ戦で争われます。
各棋士がそれぞれ6局戦うことになりますが、藤井聡太七段は現在、4勝1敗でトップとなっており、最終戦の広瀬章人竜王との対局が挑戦者決定戦となります。
広瀬章人竜王との対局は11月19日に行われ、広瀬章人竜王の勝ちという結果となり、藤井聡太七段のタイトル挑戦の最年少記録更新はなりませんでした。
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ2019の対局予定と結果
一回戦(9月30日):三浦弘行九段戦 〇
二回戦(10月7日):豊島将之名人戦 ●
三回戦(10月18日):糸谷哲郎八段戦 〇
四回戦(10月21日):羽生善治九段戦 〇
五回戦(11月14日):久保利明九段戦 〇
六回戦(11月19日):広瀬章人竜王戦 ●
藤井聡太七段の成績:4勝2敗(11月20日現在)
久保利明九段:2勝4敗→陥落
糸谷哲郎八段:1勝5敗→陥落
広瀬章人竜王:5勝1敗→挑戦権獲得
豊島将之名人:4勝2敗→残留
羽生善治九段:4勝2敗→残留
三浦弘行九段:1勝5敗→陥落
藤井聡太七段:4勝2敗→残留
※11月20日現在
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ六回戦結果速報~広瀬章人竜王戦
対局は11月19日に先手・藤井聡太七段、後手・広瀬章人竜王で行われ、戦型は矢倉となりました。
結果は、126手で先手・藤井聡太七段が投了し、後手・広瀬章人竜王の勝ちとなりました。
こちらの記事も合わせてどうぞ!
☞ 藤井聡太七段VS広瀬章人竜王の王将戦挑戦者決定戦の結果速報!
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ五回戦結果速報~久保利明九段戦
対局は11月14日に先手・藤井聡太七段、後手・久保利明九段で行われ、戦型は後手の四間飛車となりました。
結果は157手で藤井聡太七段の勝ちとなり、藤井聡太七段は王将戦挑戦者決定リーグを4勝1敗としてトップに並び、最終戦の広瀬章人竜王との対局が挑戦者決定戦となります。
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ四回戦結果速報~羽生善治九段戦
対局は10月21日に先手・羽生善治九段、後手・藤井聡太七段で行われ、戦型は相掛かりとなりました。
結果は82手で藤井聡太七段の勝ちとなり、藤井聡太七段は王将戦挑戦者決定リーグを3勝1敗としてトップに立っています。
藤井聡太七段は羽生善治九段に対して公式戦2戦負けなしで、王将戦の通算成績は16勝3敗(0.842)となりました。
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ三回戦結果速報~糸谷哲郎八段戦
対局は10月18日に先手・糸谷哲郎八段、後手・藤井聡太七段で行われ、戦型は角換わり腰掛け銀となりました。
結果は108手で藤井聡太七段の勝ちとなり、藤井聡太七段は王将戦挑戦者決定リーグを2勝1敗としています。
次戦は10月21日(月)、いよいよ全勝の羽生善治九段との対戦となります。
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ二回戦結果速報~豊島将之名人戦
これまでの対戦成績は豊島将之名人3勝0敗で、藤井聡太七段はまだ豊島将之名人に勝ちがありません。
対局は10月7日に先手・豊島将之名人、後手・藤井聡太七段で行われ、戦型は後手・藤井聡太七段のひねり飛車となりました。
形勢は二転三転しましたが、最後は171手で先手の豊島将之名人が勝ちました。
この結果、藤井聡太七段は王将戦挑戦者決定リーグ1勝1敗となっています。
本日の大阪王将杯王将戦は、171手にて豊島名人が勝利しました。消費時間は▲豊島名人3時間58分、△藤井七段3時間59分。
勝利した豊島名人はリーグ成績2勝1敗、敗れた藤井七段は1勝1敗となりました。#将棋プレミアム pic.twitter.com/brNwNtNA0R— 【公式】将棋プレミアム (@shogipremium) October 7, 2019
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ一回戦結果速報~三浦弘行九段戦
対局は9月30日に行われ、戦型は角換わり腰掛け銀となり、先手の藤井聡太七段が135手で後手の三浦弘行九段に勝ちました。
王将戦タイトル挑戦に向けて、まずは幸先のいいスタートとなりました。
藤井聡太七段の王将戦の通算成績は、14勝2敗(0.875)となっています。
王将戦挑戦者決定リーグ2019の棋士
将棋の八大タイトル戦の中で挑戦者をリーグ戦で決定するのは、王将戦の他に名人戦と王位戦がありますが(他はすべてトーナメント制)、王将戦が最も人数が少なく過酷といわれています。
なので、リーグ入りするだけでも大変なことなのです。
王将戦挑戦者決定リーグ2019の棋士を見ると、藤井聡太七段以外はすべてA級棋士ということからもその凄さがわかります。
そして、リーグ入りした7人の棋士たちが、約2か月の短期間に次々とぶつかり合い挑戦者を決めていくことになります。
成績最上位者が複数出た場合は、シード順位の上位2人によるプレーオフが行われます。
王将戦挑戦者決定リーグ2019の棋士は、以下の通りです。
・久保利明九段(44)
・糸谷哲郎八段(30)
・広瀬章人竜王(32)
・豊島将之名人(29)
・羽生善治九段(48)
・三浦弘行九段(45)
・藤井聡太七段(17)
※カッコ内の数字は年齢
大阪王将杯王将戦のリーグ最後の1枠を巡る対局は、三浦弘行九段が佐藤天彦九段に勝ちました。王将リーグの顔ぶれは以下の通りとなりました。
久保利明九段
糸谷哲郎八段
広瀬章人竜王
豊島将之名人
羽生善治九段
三浦弘行九段
藤井聡太七段
開幕戦は18日の豊島名人-久保九段戦です。— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) September 14, 2019
藤井聡太七段の王将戦2019にかかる最年少記録更新
藤井聡太七段の王将戦2019には、次の2つの最年少記録更新がかかっています。
・タイトル挑戦の最年少記録
・タイトル獲得の最年少記録
どちらの記録も屋敷伸之九段が持っており、達成時の年齢はタイトル挑戦が当時四段だった17歳10カ月、タイトル獲得が当時五段だった18歳6カ月で、いずれも棋聖戦での記録です。
藤井聡太七段は現在17歳1カ月ですが、どちらの記録も更新する可能性を持っています。
ちなみに現在の王将位は渡辺明三冠が保持していますが、藤井聡太七段は朝日杯将棋オープン戦2018の決勝で一度だけ対戦があり、見事勝って優勝を飾っています。
まとめ
今回は、最年少記録更新がかかる藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ2019の結果についてまとめました。
藤井聡太七段の王将戦挑戦者決定リーグ2019には、タイトル挑戦と獲得の2つの最年少記録更新がかかっていましたが、結果は、4勝2敗でタイトル挑戦との最年少記録更新はなりませんでした。
最終戦で藤井聡太七段との対決を制した広瀬章人竜王が5勝1敗で、王将戦挑戦権を獲得しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらの記事も合わせてどうぞ!
☞ 竜王戦の優勝賞金と対局料が凄い!藤井聡太七段の場合は?
コメント