藤井聡太二冠の第70期王将戦挑戦者決定リーグ2回戦の豊島将之竜王戦が、10月5日(月)に行われる予定です。
1回戦の羽生善治九段戦に敗れ黒星発進となった藤井聡太二冠にとっては、強敵を迎え負けられない試練の1局になります。
はたして、どんな結果が待っているのでしょうか?
今回は、藤井聡太二冠VS豊島将之竜王の第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の結果速報、棋譜中継、見どころなどについて見ていきます。
藤井聡太VS豊島将之の第70期王将戦挑戦者決定リーグの結果速報
藤井聡太二冠VS豊島将之竜王の第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦は、先手・豊島将之竜王、後手・藤井聡太二冠で、10月5日(月)午前10:00から対局開始予定となっています。
対局は定刻の午前10時に始まり、戦型は相掛かりとなりました。
前例のない難解な手将棋に、両対局者ともに神経を使う展開のまま昼食休憩に入りました。(形勢互角)
中盤戦では豊島将之竜王が自陣角を放ち藤井聡太二冠の飛車を攻めるも、藤井聡太二冠が角交換してうまく攻めをかわして徐々に形勢は藤井聡太二冠に傾き始めました。
その後も藤井聡太二冠が飛車角交換を敢行して豊島陣に攻め込みましたが、豊島将之竜王も取った飛車を藤井陣に打ち込んで激しい終盤戦に突入しました。
藤井聡太二冠が寄せ切るかと思われた終盤戦ですが、豊島将之竜王の凄まじい粘りにもつれにもつれる大熱戦になりました。(形勢不明)
両対局者、すでに1分将棋に突入し、1手も間違いが許されない局面が続いて形勢は二転三転しましたが、形勢は逆転し豊島将之竜王が優勢となりました。
藤井聡太二冠VS豊島将之竜王の第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の結果速報は、最後は豊島将之竜王が藤井聡太二冠の玉を寄せ切って171手で勝ちました。
この結果、第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦は、藤井聡太二冠は0勝2敗、豊島将之竜王は2勝0敗となりました。
豊島-藤井戦は相掛かりの出だしから、藤井王位が積極的に動き、終盤、角切りから寄せに出て、豊島竜王の玉を追い詰めました。しかし、豊島竜王は驚異的な粘りを見せ、最後は60手以上にわたって双方が1分将棋となり、171手の大熱戦の末、豊島竜王が逆転勝ちしました。 pic.twitter.com/vouiPp0u12
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) October 5, 2020
第70期王将戦挑戦者決定リーグ2回戦
先手・豊島将之竜王 〇 – ● 後手・藤井聡太二冠(対局終了)
対局日時
2020年10月5日(月) 午前10:00~
持ち時間
各4時間
昼食休憩
12時00分~12時40分
対局場所
大阪・関西将棋会館
第70期王将戦挑戦者決定リーグの日程と組み合わせは、こちらからどうぞ↓

昼食メニュー(将棋めし)
藤井聡太二冠と豊島将之竜王の昼食メニュー(将棋めし)は両対局者ともにイレブンのサービスランチで、以下の通りです。
藤井聡太二冠の昼食メニュー(将棋めし)
「ハンバーグ&海老フライの盛り合わせ」(レストランイレブン)
豊島将之竜王の昼食メニュー(将棋めし)
「ロースとんかつ」(レストランイレブン)
王将戦リーグ、豊島竜王-藤井王位戦は午前中33手まで進み昼食休憩に入りました。消費時間は豊島竜王がわずか9分、藤井王位は1時間29分です。昼食は共にレストラン「イレブン」のサービスランチで、豊島竜王がロースとんかつ、藤井王位はハンバーグと海老フライの盛り合わせ。午後0時40分再開。 pic.twitter.com/1sBI2KoQC3
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) October 5, 2020
藤井聡太VS豊島将之の第70期王将戦挑戦者決定リーグ~棋譜中継
藤井聡太二冠VS豊島将之竜王の第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の棋譜中継は、CSの囲碁・将棋チャンネルでテレビ放送、将棋プレミアムと毎日新聞社Webサイトでライブ配信が予定されています。
視聴と詳細は、下記からどうぞ。
テレビ放送:CS 囲碁・将棋チャンネル(視聴は有料で、契約が必要)
午前9:50~午後12:00、午後12:30~午後8:00(生中継)
※放送時間延長の場合あり
視聴・詳細はこちらから ⇒ 将棋プレミアム
ライブ配信:将棋プレミアム(視聴は有料で、ゴールド会員への登録が必要)
将棋プレミアムでの視聴はこちらから⇒ 将棋プレミアム
ライブ配信:毎日新聞社Webサイト(視聴は30日間は無料で、その後有料プランへの申込みが必要)
毎日新聞社Webサイトでの視聴はこちら ⇒ 毎日新聞社Webサイト
どちらも対局開始から終了まで完全ライブ配信の予定です。
なお、Abema将棋チャンネルでの中継はありません。
藤井聡太VS豊島将之の第70期王将戦挑戦者決定リーグ~見どころ
続いて、藤井聡太二冠と豊島将之竜王の第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の見どころをみていきましょう。
まず、今年度の成績は下記のように藤井聡太二冠の勝率8割超えに対して、豊島将之竜王は5割ちょっとで藤井聡太二冠が大きく優っています。
2020年度成績
藤井聡太二冠:21勝5敗(勝率:8割0分8厘)
豊島将之竜王:13勝10敗(勝率:5割6分5厘)
※2020年9月26日現在の情報です。
しかし、連敗中の藤井聡太二冠に対して豊島将之竜王は名人を失冠したもののすぐに叡王を獲得して2冠に返り咲いています。
しかも直接対決の成績を見ると、藤井聡太二冠と豊島将之竜王の対局はこれまで5局ありますが、対戦成績は藤井聡太二冠の0勝5敗と一方的です。
藤井聡太二冠がこれだけ負け越している相手は珍しく、豊島将之竜王は乗り越えなければいけない壁ともいえます。
このように藤井聡太二冠にとって豊島将之竜王は天敵ともいえる存在で、王将戦挑戦者決定リーグ戦ではすでに1敗していることもあって豊島将之竜王を倒さずして王将戦の挑戦者になるのはかなり難しいといえます。
直近では9月の日本シリーズでも藤井聡太二冠は、豊島将之竜王に完敗を喫しています。
今まで勝ったことのない相手に対して、藤井聡太二冠がどのような作戦でどう戦うのかが、最大の見どころといっていいでしょう。
藤井聡太二冠の将棋日本シリーズJT2020は、こちらからどうぞ↓

藤井聡太の対戦相手~豊島将之竜王のプロフィール
では、藤井聡太二冠の王将戦挑戦者決定リーグ2回戦の対戦相手となる豊島将之竜王のプロフィールを見ていきましょう。
豊島将之竜王は史上初の平成生まれのプロ棋士で、藤井聡太二冠と同様に若くしてその才能を高く評価されてきた逸材です。
2010年度に王将戦でタイトル初挑戦を果たしましたが、タイトル獲得への道は険しく失敗に終わり、その後も挑戦しては跳ね返される時期が続きました。
初タイトル獲得は4度目のタイトル挑戦となった2018年度の棋聖戦で、当時、棋聖だった羽生善治棋聖を3勝2敗でフルセットの激闘の末に獲得しました。
その後は続けざまに王位、名人、竜王、叡王と順調にタイトルを獲得してトップ棋士の座を揺るぎないものにしています。
居飛車党で、序盤、中盤、終盤と隙のない棋風で、コンピュータソフトを用いた序盤研究により序盤にあまり時間を使わないで終盤に時間を残すというスタイルを得意にしています。
豊島将之竜王のプロフィールは、以下の通りです。
棋士番号
264
生年月日
1990年4月30日(30歳)
出身地
愛知県一宮市
師匠
桐山清澄九段
プロ入り
2007年4月1日(16歳)
竜王戦
現竜王(竜王1期、1組以上:7期)
順位戦
A級(名人1期、A級以上:4期)
2020年度成績
13勝10敗(勝率:5割6分5厘)
※2020年9月26日現在の情報です。
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藤井聡太VS豊島将之の第70期王将戦挑戦者決定リーグ~まとめ
今回は、藤井聡太二冠VS豊島将之竜王の第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の結果速報、棋譜中継、見どころなどについて見てきました。
黒星発進の藤井聡太二冠にとっては、ここまで対戦成績0勝5敗の豊島将之竜王を対戦相手に迎え、タイトル挑戦のためには負けられない1局となります。
棋譜中継は、CSの囲碁・将棋チャンネルでテレビ放送、将棋プレミアムと毎日新聞社Webサイトでライブ配信が予定されています。
藤井聡太二冠VS豊島将之竜王の第70期王将戦挑戦者決定リーグの結果速報は、171手で豊島将之竜王が勝ちました。
この結果、第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦の成績は藤井聡太二冠は0勝2敗、豊島将之竜王は2勝0敗となりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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